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「VALLEY OF THE KINGS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1954年のアメリカ映画「王家の谷」である。タイトルから分かるように、古代エジプトの王家の墓での考古学の発掘ということをテーマにした作品である。

作品データを記しておくと、時間は84分、監督はロバート・ピロッシュ、脚本はロバート・ピロッシュとカール・タンバーグの2人、撮影はロバート・サーティース、音楽はミクロス・ローザである。そして出演は、エリノア・パーカー、ロバート・テイラー、カート・カズナー、カルロス・トンプソン、ヴィクター・ジョリー、レオン・アスキン、アルド・シルヴァーニ、サミア・ガーマル、たちである。

イギリス人女性のアン・マーゼデスは父の遺志を継いでラホテップ王の墓を探すため、夫・フィリップと共にエジプト・カイロにやって来る。アンの父は有名な考古学者であって、ロンドンで発見した小さな金の像から手がかりを得ていて、ラホテップ王の墓を発見出来れば「旧約聖書のエジプトにおけるヨセフの記述が真実である」という証拠が発見できると信じていたが、志半ばで帰らぬ人になっていた。アンはアメリカの考古学者マーク・ブランドンと知り合って、父の説を語り、マークはその話に疑問を持ちながらも、アンの美しさに惹かれ、協力することにした。アンは最初に、ラホテップ王の墓の他の盗品を探すことにして、カイロの古美術商・アルコの助けを得ることに成功した。しかし、墓場泥棒のハメッドはこれを妨害しようとした。ある日、アン、フィリップ、マークの3人はセント・キャサリン僧院を訪れて、そこの納骨堂でラホテップ王が第18王朝に属すると推定される証拠を発見した。第18王朝の王たちは全員が王家の谷に埋葬されているので、ラホテップ王の墓も王家の谷にあると確信した。そしてアルコから、ラホテップの墓の在処を知る者は放浪者のアクメッド・サラとハメッドの2人という情報を買い、一同はエル・タブルにいるアクメッドを訪ねることにした。しかし、フィリップは密かにハメッドと計って王の墓の財宝を盗み出そうと企ていて、ハメッドをラクダ引きにして一行に加える。そして砂漠を進んで行く。途中で猛烈な砂嵐に遭った一同。フィリップとハメッドは絶好のチャンスとして、マークとアンを置き去りにして、飲料水も奪い、先に進んでいった。砂漠に取り残されたマークとアンは幸いにもアクメッドに会うことが出来たが、王の墓については語らない。結局、マークはアクメッドと決闘をして、巨大な神殿の廃墟へ連れていかれた。するとそこにはハメッドの死体があり、フィリップがいた。マークはフィリップとも決闘することになるが、フィリップは足を踏みはずして転落死した。で、マークとアンは神殿である箱を手に入れた。そこにはラホテップ王の墓がアメンホテップ王のピラミッドの陰にあるということが分かり、発掘を行い、遂にラホテップ王の墓を発見した。ただ、墓の中は既に荒らされていた。しかし、マークは秘密の部屋に通じる扉を発見し、素美を通って中に入ると、小さなヨセフの石像を発見したのだった。こうしてアンの父の説は実証された。マークとアンは喜びの中、幸福な将来の姿も思い浮かべていた。

一応、冒険アクション作品ということになっているが、考古学の発掘調査にスポットを当てた作品というのはあまりないだけに、この点で貴重な作品ということになる。ここで描かれているように、発掘調査が成功するという保証は無いのだが、少しは発掘調査の大変さが分かるのではないか、ということで、それなりに本作の価値がある。

「インディ・ジョーンズ」シリーズをはじめとして、発掘調査のシーンが登場する作品は少なく無いが、一度は本作を見ておいて、やり方などについて知っておくというのも宜しいかと...

 

↓輸入版のビデオです。

Valley of the Kings [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー: MGM (Warner)
  • メディア: VHS


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