POISON『LOOK WHAT THE CAT DRAGGED IN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼らの1st.アルバムである。LAメタルのバンドとして'83年から活動を開始しているが、レコード・デビューは1986年になってからとなった。時代がLAメタルのブームということもあって、レコード・デビューを果たすと、最初のシングルはともかく、2枚目のシングルからは順調にヒットを記録するようになった。本アルバムはBillboardでは最高位3位を記録して、1987年の年間アルバム・チャートでは13位にランクインしている。また、カナダでは14位を記録している。
収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、2006年に20周年記念ということでリマスターされたときに、後ろに3曲のボーナス・トラックが追加されて、現在では全13曲になっている。収録曲は以下の通りである。『Cry Tough』『I Want Action』『I Won't Forget You』『Play Dirty』『Look What The Cat Dragged In』『Talk Dirty To Me』『Want Some, Need Some』『Blame It On You』『#1 Bad Boy』『Let Me Go To The Show』。(以下、ボーナス・トラック)『I Want Action (7' Single Remix)』『I Won't Forget You (7' Single Remix)』『Don't Mess Around With Jim (Demo)』。
この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。デビュー・シングルである『Cry Tough』はイギリスで最高位97位を記録したものの、アメリカでは鳴かず飛ばずであったが、2nd.シングルの『Talk Dirty To Me』がBillboardで最高位9位を記録、カナダでも9位、イギリスでは67位を記録した。3rd.シングルの『I Want Action』はアメリカで50位、4th.シングルの『I Won't Forget You』はアメリカで13位、カナダで38位を記録している。
お薦め曲は、彼らがブレイクすることになった2nd.シングルの『Talk Dirty To Me』、記念すべきデビュー・シングルの『Cry Tough』、ヒットを記録している『I Won't Forget You』、それ以外からはアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Look What The Cat Dragged In』と『Let Me Go To The Show』をピックアップしておく。
サウンドの方はキャッチーであり、とても聴きやすいものである。この辺りは'80'sのを象徴する産業ロックの流れに乗っているのだが、'80's中期のLAメタルのブームの時には、それは当たり前になっていただけに、如何にも'80'sらしいということで、これはこれで宜しいかと...
セールスなど、記録的なことでは1988年に発表される2nd.アルバムの方が上を行っているが、それがあるのはやはり本アルバムがあってということになる。それだけに、外さずに聴いておきたいアルバムである。
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