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ケータイ刑事銭形零14話(2nd.1話)[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]

銭形零」の第14話(2nd.1話)「帰ってきた男! ~福笑いキング殺人事件」の「裏ネタ編」の3回目の増補となる今回は、劇中で語られた「芸術」ということに関する事柄から、「芸術」について、そして名前が出てきた「ピカソ」について、「ムンク」について、「ミレー」について、それぞれの作品である「泣く女」について、「叫び」について、「落穂拾い」について記します。尚、「ピカソ」、「ムンク」、「ミレー」については「・14話(2nd.1話)[裏ネタ編]」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/16日付です。)

芸術」:広く文芸、絵画、彫刻、音楽、演劇、舞踏など、それぞれの一定の形式によって美を追究して表現するために行われた創作活動全般のこと、及びそこで創作された作品のことを言う。また、建築物や庭園などのような大きな創作物の場合でも芸術の一ジャンルとされている。

人間の創作活動は幅広いが、同じ「芸術」という言葉で語られるため、ジャンルが違っていると表現方法も全く異なることになる。(例えば、絵画や彫刻は視覚で見ることが出来るが、音楽は視覚ではなく聴覚を使うことになる。また、文芸では言葉で表現するものであって、視覚や聴覚はそれの補助でしかない。)尚、狭義の「芸術」ということでは、視覚によって接することが出来るものとされている。

英語、フランス語では「Art」(但し、発音は異なる)、ドイツ語、オランダ語では「Kunst」、イタリア語とスペイン語、ポルトガル語では「Arte」、中国語では「藝術」という。

ピカソ」:フルネームはパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)。スペインのマラガ出身の画家であるが、画家としての活動はフランスが中心であった。多作であることと、作風が次々と変わっていったことから「変貌の画家」と呼ばれている。20世紀を代表する画家として、与えた影響が非常に大きく、「画家と言えば誰?」というアンケートを行った場合、上位に名前が出る一人である。

生まれは1881/10/25であり、スペインのアンダルシア地方のマラガの生まれであり、亡くなったのは1973/4/8、南フランスのムージャンの自宅で没した。

スペイン出身であるが、フランスに定住し、画家としてはフランスで活動を行った。「変貌の画家」と呼ばれるが、「青の時代」「赤の時代(バラ色の時代)」「アフリカ彫刻の時代」「分析的キュビスムの時代」「総合的キュビスムの時代」「新古典主義の時代」「抽象派の時代」「表現派の時代」というような変遷を辿っている。

生涯に制作した作品の数は膨大であり、作品も絵画、版画、挿絵、彫刻などに及んでいる。絵画だけでも13500点、版画は10万点、挿絵だけで3.4万点、彫刻は300点にも及んでいる。(数字でけでは彫刻は少ないが、300点の彫刻というだけでも凄い数である。)

作品数が膨大であるため、代表作を言うとしてもかなりの数が出てくるが、真っ先に名前が出てくるのは「ゲルニカ」でしょう。それ以外で代表作として名前が挙がる作品としては、「アラゴンの風俗」「アヴィニョンの娘たち」「アルルカン」「科学と慈愛」「泣く女」などですかね。

ムンク」:フルネームはエドヴァルド・ムンク(Edvard Munch)。ノルウェー出身の画家であり、ノルウェーでは国民的画家として知られている。表現主義的な作風で知られているが、世界的には表現派の先駆け的な存在として知られている。また、作品のテーマとしては、病患と死を取り上げることが多かったが、これは彼が5歳の時に母が結核で、15歳の時に姉が結核で亡くなっていることが影響しているとされている。

ノルウェー南東部のロイテンで1863/12/12に生まれ、若い頃はパリ、ベルリン、コペンハーゲンなどの外国で学んでいる。夏にはノルウェーに戻ってくるが、各地を転々とする生活が続いていたが、1909年にノルウェーに戻ってきて落ち着くことになる。1916年からはオスロ近郊のエーケリーに定住している。

生涯の作品数は、絵画が55点であるが、それ以外では版画がそこそこある。代表作は「叫び」であり、余りにも有名である。それ以外の作品としては「マドンナ」「嫉妬」「思春期」「別離」「接吻」等が有名なところである。

ミレー」:「ミレー」という名前の有名な画家は2人いる。2人とも19世紀の画家であるが、1人はフランス人、もう1人はイギリス人である。特にフランス人画家のミレーは代表作「落穂拾い」で有名である。(普通、画家のミレーというとフランス人のミレーを指す。)→この物語でも「落穂拾い」という作品名が出てきているので、言うまでも無くフランス人のミレーのことを指している。

フランス人画家のミレーのフルネームはジャン=フランソワ・ミレー(Jean-François Millet)である。パリ近郊のフォンテーヌブローの森のはずれに位置するバルビゾン村に定住し、農民たちの生活を主題にした絵画を多く発表している。写実主義の代表的な画家として知られている。

フランス・ノルマンディ地方の海辺にあるグリュシーという村で1814/10/4に生まれ、19歳の時にシェルブールへ行って絵の修業を始め、22歳の時にパリに出ると、当時のアカデミスムの巨匠であったポール・ドラローシュに師事することになって絵(デッサン、模写など)をはじめ、聖書や神話など画題となる古典文学も学んだ。1849年にパリでコレラが流行したが、その時にコレラを避けるために、パリの南方約60キロに位置するフォンテーヌブローの森のはずれのバルビゾンへ移住し、以後、1875/1/20に無くなるまで、この地で活動を続けた。

代表作は「落穂拾い」「種蒔く人」「晩鐘」の3つは余りにも有名であって、この3つは知っていて当然という有名な作品である。(この3作品はいずれもが1850年代に製作された作品である。)と例外では「春」「羊飼いの少女」という作品が比較的名前が通っている。

イギリス人画家のミレーのフルネームはジョン・エヴァレット・ミレー(John Everett Millais)である。(爵位を授けられているので、現在ではSir John Everett Millais呼ぶことになる。)ラファエル前派の1人として知られている画家である。尚、フランス人のミレーと区別するために「ミレイ」と表記されることもある。

イングランドのサウザンプトンで1829/6/8に生まれ、幼少時から優れた画才を示していたことで、10歳の時にロンドンに転居し、11歳で史上最年少でロンドンのロイヤル・アカデミー付属美術学校に入学を許可された。1846年(16歳の時)にロイヤル・アカデミーの年次展に入賞して、その才能を発揮している。1848年に「ラファエル前派」を結成し、以後はその分野の一人として活躍をした。また、1896年にはロイヤル・アカデミーの会長に選出されたが、同年の8/13に亡くなった。

代表作としては1862年の「オフィーリア」(言うまでも無く、シェイクスピアの「ハムレット」のヒロイン・オフィーリアを題材にした作品である。)が知られている。

泣く女」:「なくおんな」、原題は「Weeping Woman 」。スペインの画家・パブロ・ピカソの絵画作品であり、制作されたのは1937年である。数多い彼の作品の中でも有名な作品の1つである。彼のキャリアでは「青の時代」に描かれた作品ということになる。

モデルとしたのは写真家であり、画家でもあるピカソの愛人ドラ・マール(本名はアンリエット・テオドラ・マルコヴィッチ)である。

叫び」:「さけび」、原題は「Skrik」(ノルウェー語)、英語タイトルは「THE SCREAM」。ノルウェーの画家・エドヴァルド・ムンクが発表した作品である。これは1点ではなく、全部で4点ある。最初のものは1893年に発表したものであって、油彩画である。2番目の作品はパステル画であって、同じ1893年に製作されている。3番目は1895年にリトグラフによって描かれたものであり、4番目の作品は1910年にテンペラ画である。4点の作品は画法は異なっているが、構図は同じである。

「愛」と「死」、それらがもたらす「不安」をテーマにして描かれた作品である。尚、最も有名なものは、最初に描かれた油彩画のものである。

最近では、2004年にオスロのムンク美術館から盗まれ、2006年にオスロ市内で発見されたということがニュースになったのが記憶に新しい所である。

また、1996年のアメリカ映画「スクリーム」は、この作品の影響を受けていて、映画の中に登場するマスクの顔はこの作品を元にしたものである。

落穂拾い」:「おちぼひろい」、原題は「Des glaneuses」。フランスの画家・ジャン=フランソワ・ミレーの絵画作品であり、1857年に発表された油彩画である。彼の「種をまく人」「晩鐘」と共にバルビゾン派絵画の代表作として知られている世界的な有名な作品である。

この作品の特徴は、農作業で大事な収穫物ではなく、落ち穂を拾っている農民を中心に描かれている。遠景の方には収穫された穀物が高く積まれていて、豊かな地主が馬に乗って監督していて、そんな環境で賑やかに収穫作業をしているところが描かれている。で、豊かな地主と貧しい農民とを対比して描かれている。

「泣く女」「叫び」「落穂拾い」はいずれもが世界的に有名な作品であるため、その複製物は数多く出回っているため、誰もが見たことはあるでしょうね。(本物で見たという人はそう多くはないでしょうけどねぇ...)

 

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