「WHAT THE MOON SAW」 [映画(洋画)]
表題の作品は1988年のオーストラリア映画「リトル・シンドバッド」である。日本では劇場未公開となったため、余り知られていないが、ファンタジックな作品である。
作品データを記しておくと、時間は87分、監督はピノ・アメンタ、製作と脚本はフランク・ホーソン、撮影はデヴィッド・コンネル、音楽はジョン・カベックである。そして出演は、アンドリュー・シェイファー、パット・エビソン、ダニエル・スペンサー、マックス・フィリップ、たちである。
スティーブン少年は、劇場で上演されている劇「シンドバッドの最後の冒険」でヒロインを演じる女優・エマに憧れている少年だった。で、祖母が働く劇場に毎日入り浸っていた。ある日、スティーブンはいつものように劇場で芝居を観ていたが、物語に登場する魔王・ザカリーが現実に現れ、ヒロインのエマを夢の世界に連れ去ってしまった。ということで、憧れのエマを助けるため、スティーブンはシンドバッドの扮装をして、夢の中に飛び込んで行ったが...
この手の物語ではお馴染みの展開で物語が進んで行くため、取り立てポイントとなるような所も無い作品である。が、その分、少年が活躍するヒーローものということでは教科書の様な作品であるため、物語を楽しむと言うよりは、このジャンルの作品のパターンを楽しむ作品ということで良いですね。(勧善懲悪の時代劇に通じるお決まりのパターンである。)
でも、主人公にもう少し苦労させるとか、ヒロインに花を持たせるような場面がもう少し欲しいと感じる作品でもありますけど...
尚、本作は舞台劇の劇中キャラが夢の世界に引き込むという展開であるが、映画の登場人物が現れて映画の世界に引っ張り込むというアクション作品の変形と感じるでしょう。が、その某アクション作品は1993年であるため、本作の方が先である。(また、そちらはアメリカ映画で、本作は豪州映画である。)
↓DVD化されていないですが、ビデオはあります。
What the Moon Saw [VHS] [Import]
- 出版社/メーカー: Family Home Ent
- メディア: VHS
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