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ケータイ刑事銭形結7話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形結」の第7話「初恋は死の香り! ~愛はかげろうのように殺人事件 事件編」の「裏ネタ編」は今回限りです。で、劇中で名前が出てきた「井上ひさし」について、「檀家」について、「悪意」について、「座敷童子」について記します。

また、BS-TBSの本放送時に記した記事(感想)は「ここをクリック」してご覧下さい。

井上ひさし」:劇作家、小説家、放送作家である。1934/11/17生まれで、2010/4/9に75歳で亡くなった。NHKの大ヒットした人形劇「ひょっこりひょうたん島」(1964年)の脚本を山元護久と共に手掛けたことで一躍売れっ子の放送作家となり、文筆活動の順当なスタートを切る。(「ひょっこりひょうたん島」は5年にわたる長期間の放送となり、国民的な人気番組になった。)1969年に劇団テアトル・エコーの舞台作品「日本人のへそ」を書き下ろしたことがきっかけとなって、戯曲を本格的に書いていくようになる。そしてこれは1983年に劇団こまつ座を旗揚げすることに繋がり、「劇作家・井上ひさし」としての原点となった。

また、戯曲を執筆したことから小説や随筆なども書くようになった。更に、1969年にスタートしたアニメ「ムーミン」では、主題歌「ムーミンのうた」(「ムーミンのテーマ」または「ねぇ!ムーミン」というタイトルの資料もある。)の作詞を行っている。(このことは、当時番組を見ていた人であってもあまり知られていないことであったが、現在ではアニメに詳しい人の間では常識になっている。)

作家活動以外にも、日本ペンクラブの会長、日本文藝家協会理事、日本劇作家協会理事などを務めており、数多くの文学賞の選考委員も務めている。

その一方で、政治的な発言は共産党寄りの発言を多数していることもよく知られていた。

主な作品は、TVの脚本では「ひょっこりひょうたん島」「忍者ハットリくん(1966年の実写版)」「忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ」「ムーミン(1969年)」「ひみつのアッコちゃん」「アンデルセン物語」などが、小説では「ブンとフン」「青葉繁れる」「ドン松五郎の生活」「ファザー・グース」「吉里吉里人」「ライオンとソフトクリーム ひさかたチャイルド」「ナイン」「四千万歩の男」「黄金の騎士団」などが、戯曲では「日本人のへそ」「十一ぴきのネコ」「藪原検校」「天保十二年のシェイクスピア」「たいこどんどん」「四谷諧談」「イーハトーボの劇列車」「吾輩は漱石である」「頭痛肩こり樋口一葉」「花よりタンゴ」「キネマの天地」「シャンハイムーン」「父と暮せば」「紙屋町さくらホテル」「夢の裂け目」「兄おとうと」「箱根強羅ホテル」「ムサシ」「組曲虐殺」などがある。

また、共著という形での作品も数多い。(小説や戯曲などだけではなく、エッセイ、随筆、政治的な内容のものまである。)
また、斎田喬戯曲賞、岸田國士戯曲賞、直木賞 日本SF大賞、星雲賞、谷崎潤一郎賞、菊池寛賞、朝日賞、織部賞、等の文芸関係の受賞歴がある。

檀家」:「だんか」と読む。(よくある誤りとしては「だんけ」と読む間違いが多い。そのため、この言葉は漢字の読みの問題では出題されることが多い。)

「壇越の家」の省略した言い方であって、寺谷僧侶を支援して布施をする信者のことである。支援する寺には代々の墓地を持っていて、寺とは深く繋がっている。また、寺にとっては現代風に言うと、スペンサーであり、サポーターということになる。(経済的な支援者という位置づけとなる。)しかし、昔は寺院側の方が強い力を持っていて、檀家はその寺に支配されていると言っても過言ではなかった。

元々は梵語(サンスクリット語)の「ダーナパティ」のことである「壇越」から来ていて、古くからある。日本では飛鳥時代に仏教が入ってきた後から生まれていて、蘇我氏などの有力豪族が壇越となって寺を建立し、この時に生まれている。但し「檀家」という言い方は鎌倉時代になって定着している。

しかし、その後、荘園制度の崩壊によって「檀家」は形が変わっていくこととなり、江戸時代の寺請制度が今日の形の「檀家制度」の基礎となる。そして、江戸時代では、寺社が檀家に対する絶対的な力を持つようになって、実質的に檀家は寺社の運営を支えて行かざるを得ないものになっていった。(お布施を断ると、その檀家に対して寺社は切り捨てることをしたため、社会的信用を失って村では生きていけなくなってしまう。よって、寺社に支配されることを受け入れざるを得なかった。)その力関係は改善されていったものの、この形は現在まで受け継がれていて、寺社にとっては大事な存在であることに変わりはない。

英語では「Partidário de um templo budista」、ドイツ語では「Anhänger eines Buddhistischen Tempels」、フランス語では「Soutien d'un temple bouddhiste」、イタリア語では「Sostenitore di un tempio buddista」、スペイン語では「Partidario de un templo budista」、ポルトガル語では「Partidário de um templo budista」というように、それぞれが説明的な言い方がされているが、最近では日本語をそのままローマ字にした「Danka」と言う言い方も通じるようになりつつある。尚、中国語では「檀家」と言う。

悪意」:他人に対して害を与えようとする心、悪い結果が出るように望む心のことを言う。尚、反対語は「善意」である。

一般的な意味は上記の用になるが、法律の世界では少し意味が変わり、「ある事実を知っていること」または「知りつつ」という意味になる。(尚、この場合は相手に対する道徳的な心は一切関係なくなる。)

一部の宗教では「悪意」(法律的な意味ではなく、他人に立てしての不道徳な心のこと)は罪としているものがある。(キリスト教はその代表的なものとなる。)

英語、フランス語では「Malice」(但し、発音は異なる)、ドイツ語では「Bosheit」、イタリア語では「Malevolenza」、スペイン語では「Malicia」、ポルトガル語では「Malícia」、中国語では「惡意」と言う。

座敷童子」:「ざしきわらし」と読む。東北地方(主に岩手県)に伝わっている精霊的な存在の家神の一つである。座敷、または蔵に住む神と言われていて、家人には悪戯を働くが、その姿を見た人に対しては幸運が訪れるとされている。また、座敷童子が住みついている家には富をもたらす、とされている。また、座敷童子が去った家は衰退するとされている。

尚、普通は「座敷童子」と表記することになっているが、「座敷童」という表記もある。(やはり「ざしきわらし」と読む。)

姿は子供であって、6歳ぐらいの小童である。(但し、家によってはもう少し年少である場合や年長である場合もある。)顔は赤く。タレ髪をしているとされている。性別は男女のいずれもが見られるが、顔の特長や髪型は男女の差は見られない。(衣服に多少の違いが見られる。)但し、その姿がはっきりしていないため「性別不明」とされていることもある。

有名なものは柳田國男の「遠野物語」であって、「ザシキワラシ」/「座敷ワラシ」として話が記されている。

以前は、英語では「Child's Spirit Protecting a House」、ドイツ語では「Der Geist von Kind, der ein Haus Schützt」、フランス語では「L'esprit d'enfant qui Protège une Maison」、イタリア語では「Lo Spirito di Bambino che Protegge una Casa」、スペイン語では「El Espíritu de Niño que Protege una Casa」、ポルトガル語では「O Espírito de Criança que Protege uma Casa」と言うように説明するような言い方がされていたが、現在ではいずれの言語でも「Zashiku-Warashi」と言うようになっている。また、中国語では「座敷童子」と言う。

 

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