TIM FEEHAN『CARMALITA』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983年に発表された彼の3枚目のアルバムである。カナダ出身のシンガーソングライターであるが、音楽活動ということではプロデューサとしての活動が多く、また他人に提供した曲がヒットを記録していることから、ソングライターとしての方が知られている。が、大学時代からバンド活動を続けていて、本アルバムはミュージシャンとしては広い交友がある所を見せているアルバムでもある。
収録曲は以下の全10曲である。『Carmalita』『January』『Wrong Number』『Alone』『Bad Sister』『Over And Over』『Take Her By Sun』『Wait One More』『Never Say Die』『Sadie J』。
この中からシングル・カットされたのは2曲であって、1st.シングルが『Never Say Die』、2nd.シングルが『Carmalita』である。しかし、いずれもがヒットするというような所にまで達しなかった。
お薦め曲はシングル曲でもある『Never Say Die』とアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Carmalita』、そして『January』と『Wait One More』をピックアップしておく。
サウンドは大人の鑑賞に堪えうるだけのボーカルを中心とした大人向けのポップなものである。派手な所がなく、全体的にはこぢんまりと纏まっているのだが、ボーカル集ととらえれば、なかなか味のある所を見せている。ただ、セールスポイントとなるような華があればよいのだが、地味な範疇で収まってしまっているのが残念な所である。
が、バラードよりの男性ボーカルをじっくりと味わいたいという方には、以外と馬が合うような内容のアルバムである。万人向きではないが、ボーカルがお好きな方は耳を傾けてみるのも宜しいかと...
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