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「芳草碧連天」 [映画(洋画)]

表題の作品は1987年の台湾映画「ジョイ・ウォンの緑の大地」である。(英語タイトルは「THE GREEN GREEN GRASS OF HOME」である。)日本では劇場未公開であるが、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」でジョイ・ウォンがブレイクした後に、LDとビデオでリリースされている。香港でスターとなったジョイ・ウォンが母国台湾に凱旋帰国して主演した作品である。農村を舞台にしたほのぼのとした美しいラブ・ストーリーである。

作品データを記しておくと、時間は86分、監督はツァイ・ヤンミン、脚本はウー・ニェンチェン、撮影はヘイ・ヨンチェン、音楽はシー・シーインオンである。そして出演は、ジョイ・ウォン、石英、尤美芳、李小飛、チュン・ソンヨン、金帝、潘天徳、王湧、周萬生、李敏郎、キン・トー、たちである。(一部キャストは、詠みが分からないので、漢字のママ記しました。)

昔ながらの風景画残っている台湾のある農村で、先祖代々の稲作をしているヨンチェン。収穫期がやってきたが、豊作によってコメの価格は暴落し、ヨンチェンをはじめ、村の人たちは誰もが困り果てていた。そんな所に、政府から農業アドバイザーのユン・フォンという若い女性が派遣されてきた。彼女は花作りを専門としていて、この土地は稲作よりも花の栽培に適していると判断し、農民たちに花に転作することを進めるが、先祖代々、稲作をしている農民たちは誰一人として首を縦に振らなかった。そんな中、ヨンチェンは唯一人、農業大学を出ているという理由でユンの助手に選ばれ、彼女に協力することになる。菊を育て、出荷できる日が近づいてきたが、そんな時、村を嵐が襲った。全滅しかかった聴くを、嵐の中、ずぶ濡れになりながら収穫したユンとヨンチェンは、それを市場に持ち込んだ。すると思った以上の高値で売れた。以後、村人たちの2人を見る目が変わり、転作をする農家が増えていった。そして収穫が近づき、村は花に包まれるようになる。が、収穫期が過ぎれば、ユンはこの村を去り、次の任地に行くことになっており、フォンとヨンチェンの恋も終わるときでもあった。花畑で別れの言葉ではなく、口づけをした2人。収穫が行われ、ユンは村を去っていくが、村人たちはユンを見送るために小さな駅に集まっていて、村人たちに見送られる中、ユンは村を去っていった...

本作では、まだあどけなさが残っているジョイ・ウォンであるが、本作では美貌だけでなく才女というイメージも生まれ、更に芯の強さを見せ、正に理想のヒロインという姿を見せた作品である。「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」でブレイクした直後ということ、母国に戻っての主演ということで、正に彼女にとっては凱旋し、彼女のための作品と言うことが出来る。

物語の方もなかなかしっかりとしているが、「農村賛歌」「故郷賛歌」という政治的な意図も感じてしまうところもあるのがどうかということになるが、長閑な田舎の風景とジョイ・ウォンの美しさをゆっくりと鑑賞する、ということで、それなりの価値はある作品である。

 

↓ビデオですが...

緑の大地 [VHS]

  • 出版社/メーカー: タキ・コーポレーション
  • メディア: VHS

 

香港麗人 ジョーイ・ウォン写真集―スクリーン特別編集

香港麗人 ジョーイ・ウォン写真集―スクリーン特別編集

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 近代映画社
  • 発売日: 1994/11
  • メディア: 大型本


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