ロック・キャンディーズ『讃美歌』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1971年に発表された彼らの唯一のアルバムである。彼らは日本のフォーク・グループの一つであって、後にアリスを結成する谷村新司が所属していたグループでもある。活動時期は1967年から1971年であり、谷村新司の音楽活動の原点が詰まっている。また、彼らはあくまでもアマチュアというスタンスであるため、アルバムを発表するというのも異例であった。そんな異例のアルバムがCD化されているというのだから、良い時代になったものですね。
収録曲は以下の全9曲である。『春は静かに通り過ぎてゆく』『四季』『クリスマスの夜』『マリア』『街角』『雨』『雨はやさしく』『美しい思い出よさようなら』『讃美歌』。
言うまでも無く、全ての曲がお薦めであって、じっくりと聞きたい所である。(ただ、時間的には約37分ということで、最近のアルバムと比べたら時間的に物足りなさを感じるかもしれないが、当時としたら標準的な時間である。)また、ここには40年以上昔の作品ということになるが、今だに瑞々しさを保っている楽曲が多く、また、フォークの範疇とすればロック寄りのものがあるなど、内容の方は実に充実しているものである。
かつて、本アルバムのLPレコードは、中古店でも高値が付いて取引されていたが、それは単なる希少価値から来るものだけではなく、内容も素晴らしいから、ということがよく分かる内容である。
日本のフォーク・ミュージックを聴く場合、一度は聴いておくべきグループであるが、フォーク・ファンだけでなく、アリスのファンの方も聴いておくべきである。(その為にも、CD化は嬉しい所である。)それにして、チンペイさんも若いですね~(当時、二十歳過ぎでした。)
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