「976-EVIL」 [映画(洋画)]
表題の作品は1988年のアメリカ映画「ホラー・スコープ」である。(今年の夏はホラー作品を殆ど取り上げなかったが、やはりこういう作品は夏に見るのが...)但し、日本での劇場公開は1991年2月であった。「エルム街の悪夢」シリーズでフレディを演じたR・イングランドが初めて監督を務めた作品であって、言うまでもなくホラー作品である。
作品データを記しておくと、時間は92分、監督はロバート・イングランド、脚本はレット・トファムとブライアン・ヘルゲランドの2人、撮影はポール・エリオット、特殊メイクはケヴィン・イェーガー、音楽はトム・チェイスとスティーヴ・ラッカーの2人である。そして出演は、スティーヴン・ジェフリーズ、サンディ・デニス、マリア・ルベル、パトリック・オブライアン、ジム・メッツラー、レズリー・ディーン、たちである。
一匹狼で通している不良高校生のスパイクは、悪連中とポーカーをして負け、翌日までに負けを支払わなければ愛用のバイクを取られることになった。金の工面を使用とするスパイクは、「恐怖のホラー・スコープ」と印刷されたチラシを拾い、そこに書かれていた番号に電話をした。そして、「借金は何とかなる」と囁くような不気味な声が帰ってきた。で、その声に操られるように、スパイクはその夜、叔母のルーシーの所からお金を盗もうとした。しかし、見つかってしまって失敗する。が、その時、空から魚の群れが降って来た。
一方、ルーシーの一人息子であるホークスは、スパイクと同じ学校に通っている冴えない少年であった。彼はスパイクに憧れていて、スパイクとスパイクの恋人・スージーとのセックスを盗み見ていた。そして、2人がいなくなった後に部屋に侵入し、「恐怖のホラー・スコープ」というチラシを見つけ、電話をしてみた。電話は、「映画館に行けば理想の彼女に会える」と告げ、その超えに従ったホークスは、映画館でスージーと一緒になった。意気投合したまでは良かったが、ホークスがスージーのパンティを盗んでいたことがバレてしまうと、あっさりとふられてしまった。で、ホークスは再び電話をする。以後、彼は悪魔に取り憑かれてしまい、魔法陣を描き、ペットの毒蜘蛛を使ってスージーを殺した。そして、その力に酔いしれて深みにはまっていき、日頃から彼をいじめていた連中を次々と殺していった。一方、スパイクはホラー・スコープの悪魔の誘惑を負けず、打ち勝った。やがて、ホークスは顔も変形していき、スパイクの忠告も届かなくなり、ついに母親をも殺してしまう。更に、先生までを襲う。そんな所にスパイクが駆けつけてきて間一髪のところでホークスを目覚めさせた。しかし、火炎地獄に落ちてしまって死んでしまった。その後、ホラー・スコープのサービスはメンフィスに本拠を移してしまったのだった。
「エルム街の悪夢」シリーズでヒットするホラー映画のツボを知っているだけあって、R・イングランドの演出はホラー映画を分かっていて、ホラー作品として楽しませてくれる作品に仕上がっている。(他のジャンルではなく、ホラー映画で初監督を務めたことが良かったですね。)ただ、続編を作ることが出来るエンディングというのはどうかと思ってしまうところなんですが...→案の定、1991年に別の監督で、続編となる「デビルコール/魔界からの誘惑」が制作されている。(但し、日本では劇場未公開となった。)
日本語版はありません。リージョンコード「1」の輸入版DVDです。
↓続編はこちら
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