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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その227) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「忍者」です。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・8話」、「007」からは「007は二度死ぬ」です。(但し、どちらも普通の忍者ではないということになります。)

ケータイ刑事」:「・8話」。「ハッタリ君のはったりを暴け! ~忍者殺人事件」という物語。この物語ではちゃんが真っ赤な忍者装束を着るというサービスがありました。(後の劇場版「M2」で、再びちゃんはその忍者装束姿を見せてくれている。)ということで、この物語はファン・サービスがあったこともあって、人気の高い1本でもある。

高村さんが通う忍者教室で、塾長が修業の最中に乱入してきた忍者によって殺された。逃げて行く忍者を追ったちゃんだったが、逃げられてしまう。塾長が残した忍いろはによるダイイングメッセージから、犯人は「はたりかんぞう」とちゃんは解読した。(はたりは伊賀流忍者の末裔である。)

はたりのアパートに行ったちゃんと高村さん。はたりが帰宅してくるが、彼は両脚にギプスをはめていて、車椅子に乗っていた。高村さんが逮捕しようとするが、はたりは3日前に骨折したと言う。目撃者がいていたが、改めて警察病院で検査を受けさせたちゃん。しかし、確かに骨折していて、塾長を殺害した忍者のような素早い動きは不可能だった。

現場に戻って改めて調べていると、タイ米を使った五色米を発見するちゃん。更に、レントゲン写真を改めて見てみると、骨折部位がおかしいと言うことに気づいた。(踵の骨は無傷であった。)で、ちゃんはトリックを見破った。

はたりを呼び出したちゃんは、まずは殺害した忍者が見せた「忍法木の葉隠れの術」のトリックを説明した。続いて、はたりの骨折のトリックを説明した。3日前に転落したときは骨折はしておらず、骨折した人には不可能な派手なアクションを見せて塾長を殺害し、追ってきたちゃんたちを木の葉隠れの術でまいた。そして自分で足の骨を折ったのだった。「証拠は?」と迫るはたりに、タイ米の五色米のことを告げたちゃん。はたりは大のタイ好きであって、タイ米を用いた五色米を持っているのは他にはいないということ、更にはたりがタイ米の五色米を持っていたことから、言い逃れは出来なかった。

塾長は、アジア忍者化計画のタイ支部のメンバーからはたりを外したというのが殺害動機であって、彼自身は宇宙忍者化計画を進めることを夢としていた。大きな野望を持っていたはたりは、「米粒ごときでバレるとは...」と悔やんでいた。

はたりかんぞうは伊賀忍者の末裔という設定であるが、言うまでもなく「忍者ハットリくん」を意識したものである。この物語の本放送は2004/11/2であるが、2004/8/28には実写版の映画「NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」(鈴木雅之監督、香取慎吾主演)が劇場公開されている。(夏の封切り映画をネタにして11月に放送されたということになる。)そして、宇宙忍者化計画を進めようとしていたり、タイか大好きというように、余りにも変わっている忍者ということで、この辺りの設定は「ケータイ刑事」らしい所であった。

007」:「007は二度死ぬ」。1967年のシリーズ第5作で、初代ボンドの第5作である。日本を舞台にした物語であったことで、日本でも大がかりなロケが行われたが、撮影時点から日本では大ブームとなった作品でもある。が、西洋人から見たイメージの日本が一部で出ているというように、へんてこりんな日本の姿が出ている作品でもある。

アメリカとソ連の宇宙船がそれぞれジャックされ、謎の宇宙船が日本方面に消えたということから、ボンドは日本に入って調査を進める。日本の秘密情報部のボス・タイガー田中の協力で情報を集めた。そして、スペクターの火山の火口にある秘密基地を発見し、襲撃作戦のために、タイガー田中と彼の忍者部隊に援軍を要請した。で、タイガー田中はその要請に応えて、自ら忍者部隊を率いて、ボンドと共に襲撃作戦を決行した。

忍者部隊は、忍者訓練を受けている精鋭部隊である。特に、身を隠すこと、暗殺に関しては高い技術を身につけている。また、柔道、空手などの武術を身につけていて、手裏剣や日本刀の扱いにも長けている。更に、銃の扱いや射撃の腕も人並み外れるレベルに達している。

秘密基地は火山の火口をカムフラージュしたものとなっていて、通常時には火山の火口にあるカルデラ湖にしか見えない。が、それは湖ではなく、開閉式の水圧ドアデアッテ、ドームの天井が移動することでポッカリと穴が開いたようになって、そこからロケットやヘリコプターが出入りしていた。

ボンドはカムフラージュされていたことに気づき、キッシー鈴木に連絡をさせて、襲撃作戦を決行することにした。

ボンドも忍者の訓練を受けていたが、襲撃作戦での格好は、灰色の全身タイツ姿である。(ボンドもタイガー田中、忍者部隊の全員が同じ格好である。)この時点で既に「忍者」のイメージとは異なる姿をしている。更に、忍者部隊は、ライフルを装備として持っているが、背中には日本刀を携えており、更には手裏剣などの武器も携行している。(全身タイツ姿で動きやすいのは分かるが、ライフルと日本刀を持っているという何とも言えない奇抜さがある。)

ニンジャ吸盤を用いて天井部分からボンドは中に入り、爆弾を仕掛ける。そして、爆弾が爆発したと同時に、忍者部隊は襲撃を開始して、ロープを垂らして内部に一斉に突入を開始した。そして、銃撃戦、日本刀や手裏剣を使った攻撃が始まった。

ライフルを撃ったり、奪い取った機関銃を使った銃撃戦がある一方で、手榴弾を使った攻撃という、忍者部隊でもない普通の戦いが繰り広げられる一方で、日本刀で敵に斬りかかったり、手裏剣を投げて敵を仕留めるという、とんでもない戦いが繰り広げられていき、次第に敵を倒していく。また、ボンドはブロフェルドを追っていくことになる。(結局は、ブロフェルドを倒すことは出来ず、逃げられてしまうことになる。)

が、この秘密基地の爆破には成功し、地下道から海に抜け出る脱出路を通り、スペクターの陰謀を阻止して引き上げていったボンドと忍者部隊であった。

共通点は、「忍者」を名乗っている人物が現代に登場して行動しているということ忍者が活躍した戦国時代から江戸時代にはあり得ないようなもの(「ケータイ刑事」ではタイ米を使った五色米、「007」ではライフル銃などの現代兵器。)を使っているということスケールの大きな計画(「ケータイ刑事」では宇宙忍者化計画、「007」ではスペクターの東西間で核戦争を起こす計画の阻止)に関わっているということ他人を殺している(「ケータイ刑事」でし塾長を殺害、「007」では(任務であるが)敵の雑魚兵を倒している。)こと、そして誰もが抱く「忍者」の普通のイメージとは異なったところがあるということである。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では個人で動いていたが、「007」では忍者部隊ということで集団として動いていたということ、及び殉職した者と生存して任務を果たした者とがいるということである。(1人の「ケータイ刑事」では、死者/生存者という両方が出ると言うことはあり得ないのですが...)

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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