YOUNG RASCALS『COLLECTIONS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1967年に発表された彼らの2nd.アルバムである。RASCALSと快明するまでに3枚のアルバムを発表しているが、本アルバムは2枚目で、セールスの方も前作同様に好調で、Billboardでは最高位14位を記録し、1967年の年間アルバム・チャートでも15位にランクインするヒットとなっている。
収録曲は、オリジナル盤では全11曲であったが、1988年にCD化された時に11曲のボーナス・トラックが追加されて倍になっていて現在に至っている。(が、実はモノラル・バージョンとステレオ・バージョンの収録であって、オリジナル盤の全11曲が、12曲目から同じ順番で、2バージョンで収録されている。)収録曲は以下の通りである。(ボーナス・トラックの曲名は同じであるため省略する。)『What Is The Reason』『Since I Fell For You』『(I've Been) Lonely Too Long』『No Love To Give』『Medley: Mickey's Monkey/Love Lights』『Come On Up』『Too Many Fish In The Sea』『More』『Nineteen Fifty Six』『Love Is A Beautiful Thing』『Land Of 1000 Dances』。
この中からシングル・カットされたのは2曲であるが、アルバム未収録シングル曲の『You Better Run』のB面に『Love Is A Beautiful Thing』が収録されてリリースされている。(『You Better Run』はBillboardで最高位20位を記録している。)本アルバムからの最初のシングルとなるのは『Come On Up』で、Billboardで最高位43位を記録している。続いて『(I've Been) Lonely Too Long』がシングル・カットされて、Billboardで最高位16位を記録している。
お薦め曲は、ヒット・シングルの『Come On Up』と『(I've Been) Lonely Too Long』、そして『Since I Fell For You』『Nineteen Fifty Six』『Love Is A Beautiful Thing』という所をピックアップしておく。
サウンドの方は聴きやすいものであり、同時に'60'sらしい所が出ているブルー・アイド・ソウルを中心としたものである。また、デビュー・シングルはともかく、2nd.シングルが全米No.1ヒットになったことから勢いに乗り、'60'sは黄金時代となっていた彼らにとって、本アルバムはその黄金時代と言うことを決定づけることになるだけの充実したサウンドを聴かせている。
確かに、'60'sらしさが出ていて、それが現在にはない者として楽しめるという所が魅力であるが、部分的には陳腐化しているように感じてしまう所もあるかもしれない。が、それが'60'sサウンドの魅力でもあるだけに、じっくりと聴いてみるのも宜しいかと...
尚、ボーナス・トラックが加わったことで、収録時間が33分弱だった本アルバムが、時間的には倍になっているのだが、もう一工夫して欲しかったと思ってしまいますが...
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