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毒姫とわたし#26 [ドラマ]

今回から新展開となって、「5年後」という所に物語が飛んだ。登場人物は相変わらずというところであるのだが、急にパワーが無くなってしまって、これまでの余力で滑空していたと言ったらいいですかね。まあ、新展開の下地を提示するための物語であるとはいうものの、これというものがなかったのが残念でした。

一応、作風としてのコミカルな所は部分的にあったものの、弱炭酸のコーラ(気が抜けてはいるものの、完全には脱けていないコーラ)、ピクルスの入っていないハンバーガー、具のない味噌汁、とでも言った感じで、悪くは無いのだが物足りなさばかりを感じた物語でした。(「肉のないスキヤキ」よりはましでしたけど...)

美姫はあれから帰ってこなかった。連絡もなく、小麦は寂しさを感じていた。

「五年後」ということで、物語が飛ぶ。小麦は実家のもんじゃ焼き屋を継、女将となって、店も繁盛していた。あれからはずっと1人で女将として働き続けていた。そんなある日、かつての上司・只野が退職することになり、その送別会が小麦の店で行われる。その席で、勢いから「合コン」に参加することになった小麦。が、身の程を知ることになって撃沈し、一人帰って行った。が、一人、小麦が帰ってしまったことを残念がっていた男がいた。

哲也は、母の地盤を嫌い、ある市長の下で秘書をしていた。が、その市長が哲也を後継者として次の市長選に立候補することとなり、市長の支援者でもある君嶋社長の所に挨拶にやってきた。そしてそこで、社長は哲也に、エリカとの結婚を迫った。

只野が退職する日、古巣である君嶋出版電子書籍部に顔を出した小麦は、そこで声を掛けられた。それは幼馴染みの倉田悟であった。妹・小豆の言葉もあって、倉田からの誘いで食事に行った小麦は、倉田を自分のマンションに連れて来た。玄関を開けると、見知らぬ少年がいて、驚いた小麦だったが...

小麦も哲也も、男女の話を忘れて自分の道を突き進んでいるのをはじめ、何かと5年前と変わっていない各キャラであるが、余りにも唐突に5年後に物語が飛んでいて、歯切れの悪さだけが感じられた。まあ、「5年」という数字にはそれなりに意味があって、そり説明も行われるであろうが、今回の物語ではそういう伏線を用意すること無しにいきなり語られているということで、形の上で無理矢理に物語を進めていこうということしか感じらなかったですね。

主人公・小麦の周囲での物語を描いているとはいうものの、やはり美姫がいないと、メリハリのない平たい物語になっていて、つまらなかったですね。やはり、美姫と小麦の2人の掛け合いが本作の命だと言うことを強く感じた物語でした。

 

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