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毒姫とわたし#29 [ドラマ]

美姫のオトコマエっぷりが感じられる物語でした。やっぱり本作は美姫がエネルギッシュで、グイグイと引っ張って言っているということを感じさせた展開で、実際、そうなっていますね。

小麦に対しては、「どうして恋する女の顔してないねん」と言ったり、哲也のことを忘れていることを感じると「すまん」と素直に謝ったりと、気っぷもよい美姫は本当にオトコマエです。その一方で、小麦が「いじめられている」と言うのに「いじられている、と言うんや」と言うなど、本当に面白い2人です。

倉田と小麦の関係が深まっていく中、三人娘の一人で、小麦に男のことでライバル心を持っていた若子も倉田を狙っていて、小麦と哲也の過去を話すが、「過去は過去」と受け流した倉田。やっぱり、年令から来る落ち着きがあって、若子は撃沈、小麦は倉田と一緒になることを意識し始める。

哲也が天使園にやってきて経理状態を調べていた。みやびは助力をと言うが、哲也には別の考えがあった。哲也は病院移転計画を進めて、その候補地にある天使園の立ち退き・移転を進めようとしていた。また、その計画の裏には、市長が周辺の土地を買い占めていて、病院移転後に打って大儲けをするという計画が進んでいた。

みやびもそのことを知ると、どうしたらいいのかと途方に暮れる。小麦は力になると言うが、美姫は「時の流れ」と言ってあっさりしていた。

が、美姫には美姫の考えがあって動いていた。倉田と会って、情報をある得ていた。(小麦は、美姫が倉田に手を出そうとしていると誤解するところが、恋愛モードに入っていて呆けている所でもありました。)そして、小麦にその情報を見せた。小麦は「週刊誌に」と言ったが、市長選は近づいていると言うこともあって、美姫はそれを阻止するために「選挙に出る」と口にした。

小麦は倉田との恋が中心になっているが、美姫がそんな小麦の恋愛モードとは別の部分でしっかりしていて、小麦の予想しなかった手(選挙に出る)ということを口にしたことで、完全に美姫の独断先行であるとはいうものの、パワフルな所を感じられる。みやびや紗江子には妙案はなかったが、美姫は本当に型破りで凄いですね。→育った天使園を守るためということでは、なんか「キャンディ・キャンディ」のキャンディを思い出しました。

この物語の最初は、小麦が37歳、美姫が24歳と言うことになっていたが、現在は「五年後」ということで、小麦は42歳、美姫は29歳となっている。美姫が言った選挙というのは市長であるので、被選挙権は25歳であるので、古希の設定年令でも立候補は問題無い。ということで、こういうこともあって、ある程度の時間を経過させたということなんでしょうね。

ただ、現時点では、美姫は元人気作家ということだけで、市民運動をしていると言うこともない。このまま立候補しても地盤も金もなく、ベストセラー小説を発表したことのあるタレント候補(モドキ)でしかないことになる。が、それだけに、美姫の今後の動きがどうなるのかは楽しみですね。

ということで、小麦と美姫の両輪の絶妙のバランスが上手く取れていると、本作は本当に面白くなりますね。

 

毒姫とわたし (リンダブックス)

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毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

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