毒姫とわたし#37 [ドラマ]
美姫と小麦の絆の強さをこれまでもしっかりと描いていたからこそ出来る物語でした。ただ、その一方で、悪役のポジションに立つキャラが又も変わっていて、この点だけは本当に変化が激しいですね。(ダークサイドに堕ちていたエリカもすっかりいい人になっちゃって...)
それにしても、政治家というと足を引っ張ることしかしないというイメージは完全に定着していると思って良いような展開で、市長の腹黒さが一段と出て、ラスボスというような存在になりました。
シングルマザーということが偽りで、潤と同棲していることが週刊誌に載り、その釈明会見で、言葉に詰まる美姫。そんな所に美園が乱入し、美姫のことをボロクソに言う。これに美姫が反応して言葉を返すが、更に美園は、「美姫を捨てた」とカミングアウトした。で、記者たちは一気に美園に集中し、結果的に美姫は救われた。
後日、美園に会った美姫は、美園の真意を問う。これに美園は、新作の本の宣伝になったこと藻旧作も再び売れたということを口にする。そして小麦に頼まれ、小麦の頼みだからそれに応えたということを告げた。また、次回作は小麦に編集をして貰うと取引きしたことも口にした。そして美姫に、「小麦から貰ってばかりではフェアでない」と言い、別れ際に「必死のパッチでやらんかい」と叫ぶと帰って行った。
一方、小麦は美姫に、選挙の手伝いは止めて、嵐太郎の世話をすると言った。
倉田の元妻・ゆう子が小麦の元を訪ねてきた。そして、倉田が小麦と結婚したいと結論を出したこと、美姫が倉田に「カタを付けろ」と言ったことも語り、自分は単に誰かに甘えようとしていたと言うことを告げて身を引いた。
選挙の告示日も迫る中、改めて倉田と小麦の結婚が決まった。結婚式まであと8日、投票日まであと9日だった。
市長は君嶋社長のもとを訪ね、支援のことでトドメを刺した。表向きに哲也のことを支援できなくなった社長。そんな中、エリカも哲也の選挙を出来ないと言った。それは哲也の母・佳子の病状に改善の可能性が見えたためで、佳子の看護に専念するためだった。
告示の日が迫るが、支持率で苦戦する市長は更に手を打った。そして告示日の朝、天使園の選挙事務所で出陣式を始めた美姫。が、そこに記者たちがなだれ込んできて、美姫が天使園への寄付金を横領したということを問いただしに来たのだった...
告示日になったということで、ラストの「宇宙戦艦ヤマト」モドキの字幕は「投票日まであと7日」となっていました。
選挙の告示日前のバタバタしていたことが良い方向に収まり、選挙に専念できると思ったところで又も美姫に苦難がということで、展開はやはり「昼ドラ」らしいものですね。選挙に勝つため、何でもするという腹黒市長の策略と言うことは分かるが、選挙で選ばれた人って、大なり小なり、みんなこんなことをやっているというイメージが完全に定着しているということでもありますね。
エリカが佳子の世話をするということで、ダークサイドにまで堕ちていたのが、優しい元に戻ったのは良いところでした。
前半は美園が完全に物語を支配したような強烈な印象を残したが、美姫と小麦の絆の強さがそれをも打ち破って、女の友情しっかりと描いていた物語となったのは良いところでした。
毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)
- 作者: 桜井 美姫
- 出版社/メーカー: 泰文堂
- 発売日: 2011/09
- メディア: 文庫
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