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「ALFREDO, ALFREDO」 [映画(洋画)]

表題の作品は1972年のイタリアとアメリカの合作映画「アルフレード・アルフレード」である。イタリア出身のP・ジェルミ監督の持ち味が活かされた風刺を取り入れたコメディ作品である。盟友・D・ホフマンの演技の上手さとS・サンドレッリの美しさというように、見所満載の作品である。

作品データを記しておくと、時間は108分、監督はピエトロ・ジェルミ、脚本はピエロ・デ・ベルナルディ、トゥリオ・ピネッリ、ピエトロ・ジェルミの3人、撮影はアイアス・パロリン、音楽はカルロ・ルスティケリである。そして出演は、ダスティン・ホフマン、ステファニア・サンドレッリ、カルラ・グラヴィーナ、デュリオ・デル・プレート、サーロ・ウルツィ、ダニカ・ラ・ロッジア、たちである。

銀行員のアルフレードは気が弱く、全く女にもてない男であった。そんな彼がは、薬局に勤める美人店員のマリアに恋をしてしまう。しかし、彼女に告白することも出来ず、帰り道でウロウロするだけだった。やがて、アルフレードの友人で、女にモテモテのオレステがマリアに眼を付けた。そんな中、マリアの友達を含めて集団デートをすることになるが、オレステはマリアを独占し、アルフレードはマリアの友達と猫の話を聞いているだけとなってしまった。すっかりマリアに対して諦めざるを得ないかと思われたとき、奇跡が起こる。なんと、マリアの方からアルフレードへ電話が掛かってきたのであった。実は、マリアはアルフレードのことが気になっていたのだった。が、アルフレードはそれが現実とは思えないようで、世の中が狂っていると考えるようになってしまう。が、マリアは積極的にアルフレードにアタックしてきて、昼夜問わずに電話を掛けてきて、更にラブレターも山のように送ってきた。流石のアルフレードもうんざり気味になってしまう。そんな中、マリアがアルフレードに冷たくされたと勘違いして自殺を図る。幸い、大事に至らなかったが大騒ぎに成、アルフレードは遂にマリアと結婚させられることになった。が、結婚したアルフレードは、マリアのバカさ加減にたまらなくなってしまう。が、気が弱いから何も言えないでいた。そんな中、マリアが妊娠したと分かる。が、日頃の生活にうんざりしていたアルフレードはマリアの両親からちょっとしたことを責められたとき、家を飛び出し、その時に素敵な女・カロリーナと出会う。彼女はマリアとは正反対の女で、知的で美人であった。また、カロリーナもアルフレードに気があるようだった。そんな中、マリアは想像妊娠だったと分かり、アルフレードは遂に離婚を決意した。そして実情を訴え、大々的に動き、強い男に変身して離婚を勝ち取り、カトリーナと結婚することになった。しかし、結婚するとカトリーナも徐々に変わり始めた。で、結婚式ではアルフレードは仕方なく結婚したようになっていた...

テンポ良く物語が進んで行くことため、心地よさを感じることが出来るコメディ作品として仕上がっている。口に出せないでいた主人公がいつの間にか身動きが取れなくなっていたとか、思いも掛けない形で彼女と一緒になるなど、展開上、都合が良すぎると感じられるところもあるが、コメディ作品ならではのノリがあるため、そういうことは余り気にはならないで、ストーリーの方を楽しむことが出来る作品である。

それでいて、世の中を上手く捉えてブラック度がある所も面白い作品である。コメディ作品がお好きな方であれば満足できる作品である。

 

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