SSブログ

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その231) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「オペラの影で」です。(オペラが関係しているという意味です。また、「その120」で「オペラ」として記した時と「ケータイ刑事」は別の物語を取り上げています。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2話」、「007」からは「慰めの報酬」です。

ケータイ刑事」:「・2話」。「アモーレ! ~イタリア語教室殺人事件」という物語。トリックにはちょっと無理があると感じられる物語であるが、ある意味ではこの物語によって、力業任せということも「ケータイ刑事」らしい顔になったと言うことの出来る物語でした。

五代さんが通っている後白河イタリア語教室で殺人事件が発生した。それは、教室でリスニングの授業中に怒った。生徒はみんなヘッドホンをして会話を聞いていた。教壇にいた講師の後白河が突然大きな声を上げて、教室の後ろを指さし、それに気づいた五代さんが問うと、「人殺しだ!」と声を上げる後白河。そして教室の一番後ろの席に座っていた赤城の頭にナイフが突き立つように刺さっていて、赤城は倒れ込んだ。

そんな現場にちゃんがやって来たが、五代さんは、後白河の証言で、犯人は逃走したが、その似顔絵が作られていて、既に手配済ということで、事件解決は時間の問題と言って、ちゃんを煙たがった。が、似顔絵は余りにも漫画チックで、ちゃんは疑問を持った。で、五代さんを無視して独自に捜査を開始した。

被害者は座ったまま殺されていて、凶器のナイフからは指紋は出なかった。また、似顔絵は後白河の証言に基づいたものであって、他の生徒は誰一人として犯人の姿を見ていなかった。(赤城は一番後ろの席にいて、みんなヘッドホンを付けていたので物音も聞こえなかった。)

後白河に話を聞いたちゃんは、後白河が元オペラ歌手のイタリア語教室の講師であったことを知る。また、赤城のフィアンセの花島みどりは、赤城は人に恨まれるような人ではないということだった。

そんな中、近所を徘徊していた似顔絵に似た男が確保されたという知らせが入った。が、その男は浴衣姿で、「宇宙人を信じますか?」と訳の分からないことを口にしていた。五代さんは署に連行するように言うが、ちゃんが待ったを掛けた。容疑者が確保されたと知ったときの後白河の反応に不自然さを感じたちゃんは、そのことを問う。更に、浴衣姿の男は裸足であったことで、教室の床に男の(足の)指紋が残っているかを調べさせようとした。すると後白河が証言を変えて、「あんな男など見ていません。」と言い、それはみどりを庇うためであって、本当はみどりが赤城を刺した、と証言した。しかし、みどりはそれを否定した。しかし、五代さんはみどりを連行した。

しかしちゃんは、後白河が犯人と考えていて、事件の検証を行い、不自然さを指摘した。特に、どうして頭を刺したのか、ということを重要視し、ナイフは真上から落としたみたいだったことから、赤城の座っていた席の周辺の天井を調べた。すると、何かを引っかけたような跡があって、凶器のナイフの柄の部分と完全一致した。そして、後白河がナイフを仕掛けておいて、赤城を殺害したと考えた。しかし、どうやってナイフを落としたのかまでは分からなかった。

そんな中、教室の窓に貼ってあった紙が落ちていることからちゃんはそのトリックに気づいた。ちゃんの結論は、後白河が教室全体を揺らしたというものだった。しかし五代さんは「流石銭形、見事な推理だ、とでも言って欲しいのか。馬鹿馬鹿しい」と切り捨てた。そんなことは不可能で、偶然にも地震でも起こしたのか?と言ってちゃんを馬鹿にした。柴田さんも犯行時刻に地震は無かったと告げた。

夜になってちゃんは後白河を確保して、再現実験を行った。で、声を使ったというちゃんはレコードを使って再現実験をした。後白河はバリトンであって、殺害時に後白河は歌った。で、豊かな声量と音域によって部屋全体が揺れてナイフが落ちたという。で、実験では後白河の歌っている曲が入ったレコードを掛けた。すると部屋全体が振動を始め、まもなく仕掛けてあったナイフが落ちた。

すると、後白河は犯行を認めた。動機は、みどりがこの教室に通うようになった2年前からみどりに恋して思いを寄せていたが、みどりは赤城と結婚してイタリアに行ってしまうことになったため、赤城を殺し、その罪をみどりに着せて、みどりを刑務所という鳥かごの中に閉じこめたかったということだった。

バリトンの声で共振周波数を計算すれば特定の物を揺らすことは可能であることは分かるが、部屋全体を揺らすというのは余りにも力業過ぎるトリックとしか言いようがないが、「ケータイ刑事」ではこの物語のような力業というるトリックを使ったものは他にもある。ということで、「ケータイ刑事」らしいトリックの物語でした。

007」:「慰めの報酬」。シリーズ第22作で、6代目の第2作である。現時点では、公開されたシリーズ最新作となっているが、現在は第23作の製作が進行中である。(6代目の第3作となる。)

謎の組織はボリビアの資源を狙って行動を開始していたが、組織自体が謎の存在であって、メンバーは世界各国の政財界の大物たちであるが、誰が組織のメンバーであるのかまでは秘密で、例えメンバーであっても他のメンバーが誰なのかまでは知らないという組織であった。そんな組織が作戦の進捗に関しての打合せが必要である。で、その会議として選ばれたのが、オーストリアのブレゲンツで上演されるオペラ『トスカ』の会場だった。メンバーたちは、オペラの観客として客席に入る。そして、オペラの上演中に、メンバーが身につけた秘密の通信装置を使って、声だけで会議を行うというものだった。これならば、他のメンバーの顔を知らなくても問題無く、同時に、他のメンバーに顔を知られることもない。また、一般の観客席でなく、貴賓席であれば、正体がばれる可能性も低いという訳である。

組織で作戦を進めるドミニク・グリーンは『トスカ』の客席に紛れ、無線装置を使って会議を進めていた。そして、現在進行中の作戦である「ティエラ計画」という名前や、「カナダの件」「ボリビアの資源」という言葉が飛び交っていた。

が、ボンドはこの場所で秘密会議が行われるという情報を得ていて、参加予定の1人を倒して、無線装置を身につけて、会場にいた。会議が始まると、黙って会議のやりとりを聴いていたが、突然口を開いたことで、会議は即座に打ち切り、解散となる。で、グリーンたちはオペラの上演中であるにも変わらず、中座して会場から逃げるように去って行こうとする。が、ボンドはグリーンを追う。で、去って行こうとするグリーンと追うボンドが鉢合わせとなったことで、追っかけっこが始まった。(当然、グリーンの用心棒がボンドを追い、グリーンは好きに会場を去って行くことになる。)

ボンドと用心棒は、劇場のレストランに入り、更に厨房を経て、劇場の舞台裏での追っかけっことなる。ボンドは屋上に向かい、用心棒が追ってくる。一方、グリーンは部下と共に車に乗り込み、会場を後にしようとしていた。

が、ボンドは用心棒を捕らえ、走って行くグリーンの車に向けて用心棒を突き落とした。で、グリーンの乗った車に用心棒は落下した。が、グリーンは、ボンドに顔を見られたと言うことで、その男を消すように命じていたが、結果的にはその男は消された形になり、正体はイギリスの特命大使の護衛の任務に就いていた男だった。

共通点は、「オペラ」にかこつけて重要な犯罪が行われていたこと(「ケータイ刑事」では殺人が行われており、「007」ではボリビアの水資源の利権が絡んだ陰謀が進行中であった。)、その場で人が死んでいること(「ケータイ刑事」は赤城(=被害者)、「007」では用心棒)、そして「オペラ」自体は隠れ蓑に使われたと言うことである。また、「ケータイ刑事」では凶器のナイフを被害者に向けて天井から落とし、「007」では人自体を屋上から落としたということで、殺された人物に対して「落とした」という共通事項がある

相違点は、「ケータイ刑事」では犯人が実際に歌っているため、オペラは犯行に直接的に利用されたが、「007」では事件関係者はあくまでも観客という立場であって、歌うということはなく、上演会場が利用されたということである。また、「ケータイ刑事」では犯行は声だけであって、楽器の演奏という部分は事件には関係なく、検証時のレコード使用時に出たが、「007」では上演自体が理法されたため、楽器の演奏部分はバックで流れ続けているということである。

次回からは本連載の18クール目(4年半に届くことに成る。)の最終月にということになるが、まだまだネタはあるので、このまま続きます。で、次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

007 / 慰めの報酬 (2枚組特別編) 〔初回生産限定〕 [DVD]

007 / 慰めの報酬 (2枚組特別編) 〔初回生産限定〕 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
007/慰めの報酬 [Blu-ray]

007/慰めの報酬 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray
007/慰めの報酬 (1枚組) [DVD]

007/慰めの報酬 (1枚組) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
007/慰めの報酬 アルティメット・エディション [DVD]

007/慰めの報酬 アルティメット・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

毒姫とわたし#38ALISON MOYET『RAINDAN.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。