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「ALOHA SUMMER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1988年のアメリカ映画「アロハ・サマー」である。日本での劇場公開は1988年6月であった。ハワイを舞台として青春物語であって、同時に物語の設定画1959年ということもあって、'50'sのオールディーズ・ミュージックを色々と堪能出来る作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は98分、原案と製作はマイク・グレコ、監督はトミー・リー・ウォーレス、脚本はマイク・グレコとボブ・ベネデッティの2人、撮影はスティーヴン・ポスター、音楽はジェッシェ・フレデリック、ベネット・サルヴェイの2人である。そして出演は、クリス・メイクピース、ユージ・オクモト、ショー・コスギ、ティア・カレル、アリー・ウォーカー、ロリー・グリフィン、ドン・マイケル・ポール、ブレイン・キア、ウォーレン・ファブロ、アンディ・ブマタイ、スコット・ナカガワ、たちである。

1959年の夏、ハワイにはバカンスのために様々な人がやってくる。家族と共にやってきたチャックは、カリフォルニアからやってきたマイクと出会い、意気投合してサーフィンを始めた。また、日本から親戚を訪ねてやってきたケンゾーたちとも知り合い、友情を深めていく。チャックは更に現地の美しい娘・ラニに恋するが、彼女の兄・胆ーは白人に対する偏見を持っていて、喧嘩になってしまう。また、ケンゾーの父・コニシもアメリカ人に対して偏見を持っていた。親たちは偏見があって交流することを嫌うが、若者達は交流を通して様々なことを体験していく。夏も終わりに近づいたとき、ハリケーンが接近する中、少年たちは大波に挑んでいくが、荒れ狂う波でケンゾーが行方不明になってしまう。そんなケンゾーを救い出したのはマイクだった。別れの時、息子を救ってくれたマイクに、コニシは心からお礼の言葉を掛け、チャックとラニの2人も、フィアンセとしてお互いの家族に認められた。

一夏の体験を描いた青春映画というものは昔から数多いが、本作ではサーフィンという若者のスポーツと、人種偏見という全く異なる次元の問題を、'50'sサウンドを介してうまく描いていて、青春映画の爽やかさで包んだことで、重くなりがちな部分を巧みに描いている。また、音楽と言うことでも'50'sの定番曲をたっぷりと聴くことが出来るだけに、この鍛でも楽しむことが出来る作品となっている。

ビッグ・スターと呼べるキャストがいないことで、派手な所がないが、その分だけ身近な作品として感じられる所も上手い所である。地味であるが、こういう作品のことを隠れた名作と呼ぶのである。青春映画として、音楽映画として、また偏見という社会問題に一定の答えというように、それぞれ見所があるだけに、チェックしておきたい一編である。ただ、かつてはLDでリリースされていたが、DVD化されていないというように、見ようとすればちょっと苦労しますけど...

 

↓輸入版のビデオです。

Aloha Summer [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Warner Home Video
  • メディア: VHS


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