SSブログ

ケータイ刑事銭形海12話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形海・裏ネタ編」の増補作業は、第12話「ほんなこつ、このバカちんが! ~方言教室殺人事件」に突入です。初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から「ほんなこつ」について、「バカちん」について、「方言」について、「教室」について記します。尚、「方言」は「・19話[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/6/22付です。

ほんなこつ」:九州地方(北九州のいくつかの方言で使われている。)の方言で「本当」「本当に」という意味の方言である。

この物語では、高村さんが口にしていたが、その高村さんは小倉(=北九州市)の出身ということが(この物語で)判明したことを考えると、この言葉が出ても、何ら不思議ではないところである。が、高村さんはロス勤務が長かったということで、英語かぶれをしていて、これまでにも何度も(変な)英語が出てきていることを考えると、幼少期に口にしていた方言が出るというのも理解できないことはないが、ちょっと不自然な気がするのですが...???

バカちん」:方言であって、侮辱言葉の「馬鹿」という意味である。尚「○○ちん」という言い方は、人の名前の愛称として使われる幼児言葉でもあるが、この場合はは侮辱言葉の「バカ」に幼児言葉の「ちん」を組み合わせて、子供の用という嘲笑の意味も込められた侮辱言葉である。

方言」:1つの言語に於いて、使用される場所、地域の違いによって生まれた、語彙や発音に変形が見られる変化したもののことを指して言う。または、言語学に於ける分類で、一つの言語の中で下位区分のことを言う。

これは各種言語に於いて共通して言えることであるが、地域的なことから、自然に違った語彙やアクセントに変化していった場合であっても、意図的に語彙を変えた場合(戦国時代に他国の隠密に話を聞かれても相手に理解されないようにするために言葉を変えた場合などがある。)であっても、その生い立ちに関係なく、そのいずれをも「方言」と呼ぶ。また、言葉は常に変化するものであり、時代と共に、また地域ごとに変化していくのは当たり前のことでもあるため、方言が生まれるというのは当たり前のことである。

言葉は時代と共に変化するものであるが、それ以外にも地理的な境界や政治的境界に応じて独自の発達を遂げたことが、方言が生まれた主な原因である。尚、意図的に言葉を変えた場合は別であるが、地域的に見ると、距離的に近い所の言葉の変化は小さく、遠くなるほど変化は大きくなる、という傾向がある。→欧州ではラテン語を祖として、方言的な形で各国の言語が生まれていくことになった。更に、近い国同士では、相手国の言葉と意識的に帰られた部分もあるため、方言よりもその変化が大きくなったこともあって、別言語とされているが、比較的似ている。

また、世界的に見てみると、植民地時代の影響も方言に影響を与えている。例えば、かつての大英帝国の植民地であったインドで使われている英語と、イギリス本国の英語、さらにはアメリカ英語やオーストラリアの英語は細部に違いがある。これも地域に応じて言葉が独自の変化を遂げたためであり、自然発生した「方言」ということになって、このような変化は当たり前のことである。

ちなみに、日本の方言は、大別すると、本土方言と琉球方言の2つに分けられ、前者は、東日本、西日本、九州の3つに更に分類することが出来る。

また、戦国時代になると、他国の隠密に悟られないように、わざと言葉を変えたという政治的な方言が派手に生まれているという特徴がある。明治になって、学校教育で方言を使わないようにして、「標準語」を押し進める形で、方言は悪いものとされるようになったことから、日本語の方言は転換期を迎えることになった。

尚、方言は、ある1つの言語の中での変形であるため、その言語の話者にとっては全く意味不明になるものではない。(異なる言語の場合は、文法や語彙が似ていているものもあるが、その差よりもはるかに小さい範囲の変化である。)また、表記文字まで異なるというものではない。よって、方言は1つの言語に於いての下位区分になるものであって、別の言語と言うことにはならない。

また、方言はあくまでも1つの言語の中で変化したものであるため、複数の方言を使うことが出来ても、それはその1つの言語を習得していることに変わらない。つまり、複数の方言を(例え変幻自在に)使えても、その人を複数の言語を使う人(=「マルチリンガル」)とは言わない。

英語では「Dialect」、ドイツ語では「Dialekt」、フランス語では「Dialecte」、イタリア語では「Dialetto」、スペイン語では「Dialecto」、ポルトガル語では「Dialeto」、中国語では「方言」という。

教室」:大別すると、3つの意味に分けられる。1つは教育を行うための部屋、授業を行うための部屋、という空間的な部屋のことを指す意味である。2つ目の意味は、大学の研究室などのように専攻科目ごとの研究室のこと、またはそれらのように教師と生徒の集まった集団のことを指す意味である。そして3つ目の意味は、各種技芸を教える所、塾、カルチャーセンター、趣味の講座などのことを指す意味である。

一般的には、第一の意味である建物に設けられた空間的な部屋のことで使われ、学校にある部屋と認識されている。また、音楽室、理科室、家庭科室、美術室などのように、特定の教科で用いる専用の部屋(教室)もあって、これらは「特別教室」と呼ばれることもある。

第二の意味では、「○○教室」と言って、特定のものが教えられていて、小学生向けの「書道教室」や「そろばん教室」など、更に音楽を教える「音楽教室」「ピアノ教室」などは何処にでもあるような技芸を教えるものである。尚、塾については「進学教室」などと呼ばれることもあるが、「塾」と言う言い方が多い。尚、予備校や専門学校は「○○教室」という言い方をすることは殆ど無い。

また、第三の意味では、大学では「ゼミ」という言い方もあるが、近年では「教室」という言い方が増えている。(これも言葉が変化していくものである、ということを語っていることでもある。)

この物語では(日本語の標準語も教えている)英会話学校のことであるため、第三の意味の「教室」ということになる。

英語では「Class」または「Classroom」、ドイツ語では「Klassen」、フランス語、イタリア語では「Classe」(但し、発音は異なる。)、スペイン語、ポルトガル語では「Aula」(但し、発音は異なる。)、中国語では「教室」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

方言の日本地図-ことばの旅 (講談社プラスアルファ新書)

方言の日本地図-ことばの旅 (講談社プラスアルファ新書)

  • 作者: 真田 信治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/12/19
  • メディア: 新書
都道府県別 全国方言辞典

都道府県別 全国方言辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三省堂
  • 発売日: 2009/08
  • メディア: 単行本
出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言

出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言

  • 作者: 篠崎晃一+毎日新聞社
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2008/08/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
かわいい方言手帖

かわいい方言手帖

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 単行本
日本の方言地図 (中公新書 (533))

日本の方言地図 (中公新書 (533))

  • 作者: 徳川 宗賢
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1979/01
  • メディア: 新書
方言は絶滅するのか―自分のことばを失った日本人 (PHP新書)

方言は絶滅するのか―自分のことばを失った日本人 (PHP新書)

  • 作者: 真田 信治
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 新書
これが九州方言の底力!

これが九州方言の底力!

  • 作者: 九州方言研究会 編
  • 出版社/メーカー: 大修館書店
  • 発売日: 2009/04/28
  • メディア: 単行本
複数の日本語 方言からはじめる言語学 (講談社選書メチエ)

複数の日本語 方言からはじめる言語学 (講談社選書メチエ)

  • 作者: 八亀 裕美
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/11/11
  • メディア: 単行本
日本方言辞典―標準語引き

日本方言辞典―標準語引き

  • 作者: 佐藤 亮一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 単行本
琉球方言とウチ・ソト意識

琉球方言とウチ・ソト意識

  • 作者: 内間 直仁
  • 出版社/メーカー: 研究社
  • 発売日: 2011/08/20
  • メディア: 単行本
スクール&教室運営のための「生徒集客バイブル」

スクール&教室運営のための「生徒集客バイブル」

  • 作者: 佐藤 仁
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2008/06/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

ANTENNA『SWAY』ALICIA BRIDGES『I LOV.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。