SSブログ

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その240) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「金に魅せられた男」ということで、キャラクターということに持っていて記すことにします。で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.4話」、「007」からは「ゴールドフィンガー」です。

ケータイ刑事」:「・1st.4話」。「死体は夜あるく? ~病院たらい回し殺人事件」という物語。分家のちゃんも、本家四姉妹と同様に、焼き芋が好物ということが描かれた物語であって、衣替えしシリーズも変わっていないところがあることを改めて知らしめた物語にもなった。但し、ちゃんは本物語りの後、焼き芋に対しての執念を更に見せるようになり、本家四姉妹以上に焼きいも大好き少女のようです。また、この物語の事件は、ちょっと複雑なものとなり、「ケータイ刑事」の物語の中では異色の事件となりました。

この物語に登場する、金に魅せられた男は、容疑者の1人である開業医の麻生洋一(麻生医院の院長)である。

事件発生ということで、現場(渋谷区松濤)の三原医院に向かったらちゃんと岡野さん。現場には、額にメスが刺さったアフロ・ヘアーの男が死んでいた。メスには三原院長の指紋が検出されたことで、三原院長に事情を聴く聴くが、犯行を否定し、被害者も知らないと証言する。更に、自分が犯人ならば、死体を自分の家の前に放り出すはずがない、と主張し、被害者の手に握られていた黒と白の髪を示して、白髪に気づくと、近所にある麻生医院の院長が犯人と主張した。で、ちゃんたちは麻生医院へ。

麻生院長に事情を聴くが、彼も被害者は知らないと主張し、犯行を否定した。が、ちゃんは診察室には金ぴかのものがいくつかあることから、麻生が成金趣味があることを知り、言葉巧みに話を持って行き、メスの話題を切り出した。麻生は自慢げに、ドイツの刀鍛冶に特別に作らせたゾーリンゲンの18金製のメス4本セットを見せた。(ただ、これは実際には使用せず、持っているだけというメスだった。)が、ケースの中に1本だけ逆向きに入っていたことから、ちゃんは怪しいと睨み、更に調べさせた。すると、そのメスの歯形は被害者の頭部の傷と一致した。ということで、一気に犯人扱いとなる。(岡野さんは「麻生の犯人確率は95%を越えたぞ」と囁いていた。)しかし、麻生は、犯行時刻にはこの部屋でカルテの整理をしていたと主張するが、1人だったことでアリバイ成立とはならなかった。

そんな時、三原医院でルミノール反応が出たという連絡が入ると、麻生は、三原が自分に罪を着せようとしていると主張して三原医院に怒鳴り込みに行った。言い争いになる2人だったが、被害者のブログに、一ヶ月前に、被害者の妻が三原医院と麻生医院で、診察拒否を受け、治療が遅れたことで死んでしまい、被害者は三原と麻生に恨みを持っていたことが分かる。しかし、同時に三原と麻生のアリバイも確認されたという知らせも届いた。

ちゃんは、三原、麻生の両医院から被害者の指紋の付いた使い捨てカイロを発見し、更に隠されていたエアコンのリモコンを発見し、ようやく事件の真相に気づいた。被害者は、麻生のゾーリンゲンのメスと毛髪を入手し、続いて三原医院の応接室に忍び込み、部屋の温度を極端に上げ、使い捨てカイロを体中に貼り、ゾーリンゲンのメスを使って自ら命を絶った。カイロとエアコンは死亡推定時刻をずらす細工のためのもので、ブログで三原と麻生のアリバイが無くなる時間帯を知っていた被害者が、2人に罪を着せようとしたのだった。

これに三原と麻生は「我々は容疑者ではなく被害者だった」と言って去って行こうとする。が、ちゃんはそんな2人に稲妻を落とし、逮捕した。「何の真似だ?」と言う2人の医者。ちゃんは「あなた達は確かに殺人は犯していないかも知れません。しかし、医者にあるまじき罪を犯しています。それは死体遺棄の罪です」と言って、三原と麻生が、それぞれ、死体が発見されたとなると死活問題になるため、死体を相手の所に運んで放置したのだった。体面を気にする余り、殺人は犯していないものの、死体を動かしてしまったことで、三原も麻生も罪を犯してしまったのだった。

007」:「ゴールドフィンガー」。1964年のシリーズ第3作であって、初代ボンドの第3作である。前作のアタッシュケースという秘密兵器が人気を獲得することになったが、本作では更にそれを発展させて、ボンドカー(アストンマートンDB5)が登場することになり、秘密兵器がシリーズに必要不可欠というものになった作品でもある。

この物語に登場する金に魅せられた男というのは、本作の敵(ボス)であるオーリック・ゴールドフィンガーである。彼は世界各地に2000万ポンドにも達する金塊を有する大富豪である。金を手に入れると、それを密輸という形で集めていた。(この時、ロールスロイスの車の部品に加工しておき、その車で移動し、秘密工場で車を解かして金塊に戻していた。)

そんな彼は、自分の所有する金の価値をより高めるための作戦(グランドスラム作戦)を実行しようとする。「グランドスラム作戦」とは、アメリカがフォート・ノックスに保有している金塊を、その保管金庫内に侵入し、そこで核爆弾を爆発させ、金塊を放射能汚染させ、それによって金の市場価格を10倍に跳ね上げさせ、自分の持っている金塊の価値高めようというものだった。また、核爆弾を提供した中国は、それによって西側の経済が混乱することになるので、ゴールドフィンガーと利害が一致していた。で、ゴールドフィンガーは着々と作戦を進めていく。

必要な資材をアメリカのギャングからかき集め、仲間に引き入れてボロ儲けさせるという話を聞かせるが、毒ガスでギャングたちを皆殺しにしたり、捕らえたボンドを工業用レーザー光線で焼き切ろうとしたりというように、計画を進めていくが、味方として毒ガスを現地に散布することになっていたプッシー・ガロア(=ボンドガール)がボンドに説得されたことによる裏切り(毒ガスを無害なガスとすり替えた。)により計画が狂い始める。しかし、金庫の中に核爆弾を運び込むのに成功し、ボンドを核爆弾と手錠で繋ぎ、その場から脱出し、あわや、という所まで計画は進んだ。しかし、タイマーが残り7秒(「007」となる遊びが入っている。→試写会では残り3秒だった。)というところで当局が解除したことで、核爆発は防がれた。(グランドスラム作戦は失敗した。)

共通点は、金に魅せられていることから、普通ではありえないような金製品を所有していること、そしてそのことを自慢げに話しているという成金趣味があるということ、規模の違い(「ケータイ刑事」は何処にでもあるような町医者である。)はあるものの、組織のボスであるということ、そしてその立場にはあるまじき罪(「ケータイ刑事」では死体遺棄、「007」では殺人他多数)を犯しているということである。

相違点は、「ケータイ刑事」の麻生は、単に自分の身を守ろうとしただけであって、人を殺していないが、「007」のゴールドフィンガーは世界を牛耳ることを目論見、利用した人物を多数殺害しているということ、また、「ケータイ刑事」では逮捕されたが生存しているが、「007」ではボンドとの最後の対決に敗れ、急激な減圧によって飛行中の小型ジェット機から空中に放り出され、死亡している。

「ケータイ刑事」は「M3」に入らなくても、まだあといくつかネタがあるので、このまま来年に入っても本連載を続けていきます。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

ゴールドフィンガー [Blu-ray]

ゴールドフィンガー [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray
ゴールドフィンガー (アルティメット・エディション) [DVD]

ゴールドフィンガー (アルティメット・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

「ADIOS, SABATA」AARON NEVILLE『BRING .. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。