AEROSMITH『AEROSMITH』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1973年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。邦題は「野獣生誕」と付けられていた。尚、本アルバムは、発表当時はヒットしたとは言えず、Billboardでは最高位166位を記録しただけであったが、1976年に再発された時には21位を記録し、1976年の年間アルバム・チャートでは48位にランクインしている。
収録曲は以下の全8曲である。『Make It』『Somebody』『Dream On』『One Way Street』『Mama Kin』『Write Me A Letter』『Movin' Out』『Walkin' The Dog』。
この中からシングル・カットされたのは全部で3曲である。1st.シングルの『Make It』、2nd.シングルの『Mama Kin』は鳴かず飛ばずという状態であり、3rd.シングルとしてリリースされた『Dream On』も1973年当時はBillboardで最高位59位、豪州で72位、カナダで87位を記録しただけであった。しかし、『Dream On』が1976年に再リリースされ、これがBillboardで最高位6位を記録し、1976年の年間シングル・チャートでは51位にランクインする大ヒットになった。(これによって再発されたアルバムも大ヒットすることになった。)また、イタリアで1位、カナダで10位豪州で76位を記録している。
お薦め曲は、再発で大ヒットして彼らの人気に火を付けることになった『Dream On』、シングル曲の『Make It』、そして『One Way Street』と『Walkin' The Dog』をピックアップしておく。
現在では、本アルバムはヒットも記録してプラチナ・アルバム(ダブル・プラチナ)として知られているが、発表当時は地元のボストンでこそ支持されたが、アメリカ全体で見ると完全に転けたといっても良いものだった。が、それが改めて再発されてヒットを記録するのだから、良いものはやっぱり正当に評価されることになるということを物語っているアルバムということになる。(そもそも、完全な失敗作であって、誰からも支持されていなければ、再発されることも無かったのは言うまでも無いですし、再発されたということだけでも隠れた名盤だという証と言うことが出来る。)
ということで、アメリカンHRを聴くのであれば、やはり外せないアルバムの一つである。但し、本アルバムは彼らの第一期黄金時代の作品であるので、'80's中盤以降の第二期黄金時代とは少し違う所もあることもお忘れないように...
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