ALAN O'DAY『APPETIZERS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1977年に発表された彼の2nd.アルバムである。シンガーソングライターである彼であるが、彼自身が歌った曲でも全米No.1ヒットを生んでいるのだが、彼が提供した曲の方がヒットしていること、また、1983年の山下達郎のアルバム「ビッグ・ウェイブ」では英語作詞を担当していることもあって、シンガーとしてのイメージが薄いのも事実である。が、ソングライターとしての実績のある実力派の一人である。ただ、本アルバムからは全米No.1シングルが生まれているが、アルバムの方は特にヒットを記録していない。
収録曲はオリジナル盤では全10曲であったが、現在は1曲のボーナス・トラックが追加されて、全11曲になっている。収録曲は以下の通りである。『Soldier Of Fortune』『Satisfied』『Started Out Dancing, Ended Up Making Love』『Gifts』『Slot Machine』『Undercover Angel』『Do We Wrong, But Do Me』『Catch My Breath』『Angie Baby』『Caress Me Pretty Music』(以下、ボーナス・トラック)『Just You』。
この中からシングル・カットされたのは『Undercover Angel』である。1週のみとはいうものの、Billboardで全米No.1の座を獲得し、1977年の年間シングル・チャートでは9位にランクインする大ヒットになった。また、豪州では9位、異議レスでは43位を記録している。(この年のNo.1獲得曲は29曲、内20曲が1週のみの1位である。)また、ボーナス・トラックの『Just You』もシングル曲であるが、こちらは特にヒットを記録していない。
お薦め曲はシンガーとしては一発屋とされている大ヒット曲『Undercover Angel』を筆頭に、ヘレン・レディに提供してNo.1ヒットとなった彼の作の『Angie Baby』、そして『Soldier Of Fortune』『Gifts』『Slot Machine』『Catch My Breath』という所をピックアップしておく。
全体的に聴きやすいポップ調のサウンドであるため、とても親しみやすいものである。ただ、もう少し派手な所も欲しいと感じてしまい、派手さは無いサウンドである。が、派手さは無くても味があって、何度か聴いているとそれが分かるようになる。
日本ではシンガー以外で知られているが、聴いてみることをお薦めする一人である。('73年と'79年にもアルバムを発表しているが、やはり聴くならば本アルバムである。)
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