BOSTON『WALK ON』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1994年に発表された彼らの4枚目のアルバムである。前作から8年ぶりということになったアルバムであるが、前作も8年ぶり、次作も8年ぶりになるということで、本当に待たせるバンドである。(1976年の1st.、1978年の2nd.、1986年の3rd.、1994年の本作、2002年の5th.、そして2012年に6枚目のアルバムを10年ぶりにリリースする予定となっている。)8年も間があると、忘れ去られるのだが、それなりにヒットを記録するのは彼らの凄いところである。ただ、1st.アルバムから売り上げ枚数が次第に落ちていて、その神通力も本アルバムまでで、プラチナ・ディスクを獲得するのは本アルバムまでとなっている。チャート成績はBillboardで最高位7位、イギリスでは56位を記録している。
収録曲は以下の全10曲である。『I Need Your Love』『Surrender To Me』『Livin' For You』『Walkin' At Night』『Walk On』『Get Organ-ized』『Walk On (Some More)』『What's Your Name』『Magdalene』『We Can Make It』。
この中からシングル・カットされた『I Need Your Love』はBillboardで最高位51位、メインストリーム・ロック・チャートで4位、カナダで17位を記録したものの、大ヒットというレベルに至らなかった。また、2nd.シングルとしては『Walk On Medley』という形でシングル・カットされたが、メインストリーム・ロック・チャートで14位を記録しただけであった。
お薦め曲は、シングル曲の『I Need Your Love』、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Walk On』、そして『Walk On (Some More)』を、更に『Livin' For You』と『Magdalene』をピックアップしておく。
彼ららしい音作りをしていて、前作までの延長線上に位置するサウンドを聴かせてくれているので、以前のアルバムを聴いていれば懐かしさを感じるサウンドでもある。が、前作が'80's後半、その前は'70'sということでは、余りにもご無沙汰しすぎであって、'90'sも中期になってからのアルバムとしては、時代が求めるものとは少し違った方向を向いてしまったのも確かである>(この点で、新たなファンを獲得できなかったのは残念なところであった。)
まあ、'70'sと'80'sの彼らのヒット作を知っている者にとっては、スケールダウンしているものの、あのサウンドを懐かしく聴くことが出来るのて、'80'sファンにとっては宜しいかと...
コメント 0