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「BETWEEN HEAVEN AND HELL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1956年のアメリカ映画「ならず者部隊」である。日本での劇場公開は1956年12月であった。邦題からはアクション映画を思わせるが、原題の方が内容を上手く語っていて、人間の内面を鋭く描いた戦争ドラマである。(この点では、邦題はデタラメと言って良い。→アクション映画ということを期待すると、詐欺に遭ったように感じちゃうでしょうね...)

作品データを記しておくと、時間は94分、原作はフランシス・グワルトニイ、監督はリチャード・フライシャー、脚本はハリー・ブラウン、撮影はレオ・トーヴァー、音楽はヒューゴ・フリードホーファーである。そして出演は、ロバート・ワグナー、テリー・ムーア、バディ・イブセン、ブロデリック・クロフォード、ケン・クラーク、L・Q・ジョーンズ、マーク・ダモン、ロバート・キース、ブラッド・デクスター、フランク・ゴーシン、スキャットマン・クローザース、カール・スウィッツァー、ハーヴェイ・レンベック、スキップ・ホメイヤー、たちである。

ヴァージニアの大地主だったサム・ギフォードは、小作人を人間扱いしない非道な男で、妻・ジェニーからいつもそのことを責められていた。太平洋戦争が始まると、サムは妻の父・コズンス大佐の部下として出征し、自分の農場の小作人たちと共に死線を越えていき、次第に小作人たちに対する考えを改めていった。そんな中、大佐は戦死してしまい、臆病ゆえに過って部下を殺した上官をサムは殴ってしまう。で、罪を犯した兵隊で組織されている「ならず者部隊」と呼ばれるはぐれ部隊に転属された。そして、小作人出身のウイリイと共に偵察に行くサム。戻ってきて報告するが、隊長はその報告を信用しなかったため、部下の1人が敵の砲弾の犠牲となったしまった。やがてサムたちのならず者部隊の7人は最前哨線に出る。が、敵の夜襲で電池を破壊されてしまい、サムが代替品を取りに部隊に戻る。この時、転任で出発しようとしていた隊長が狙撃されて死亡してしまう。サムは最前哨線に戻るが、的の古家記は激しく、次々に倒れていき、サムとウイリイの2人だけになってしまう。危険を冒して急を告げにサムは戻り、応援が駆けつけることになって、ウイリイも無事に救われた。そうして地主だったサムと小作人だったウイリイの心は固く結ばれることになった。

人の性格は簡単には変わらないものであるが、戦場という余りにも過酷な場所に行ったことで、真の勇気を知り、変わっていくという人間ドラマということで、なかなか見応えのある描き方がされている。戦争映画というと、派手なアクションや戦闘シーンなどを期待してしまうが、極限まで追いつめられた人間のドラマを描くにももってこいの舞台であることが分かる1本である。腰を落ち着けて、じっくりと堪能しましょう!

 

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