阿川泰子『SUNGLOW』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼女の5枚目のアルバムである。前作『JOURNEY』がジャズ・ボーカル・アルバムとして空前のヒットを記録したことで、一気に彼女のことが知られるようになったが、本アルバムはその勢いに乗って、ジャズ・ボーカル・アルバムとして異例の大ヒット(30万枚のセールスを果たした。)となったアルバムである。
収録曲は以下の全9曲である。『スキンドゥ・レ・レ』『シネマ』『パードン・マイ・イングリッシュ』『アイランド・ブリーズ』『イン・ザ・ネーム・オブ・ラヴ』『シニア・ドリーム』『ジス・サイド・オブ・フォーエバー』『ヒア・アンド・ナウ』『ソング・オブ・ザ・ウェイヴス』。
この中からシングル・カットされたのは『シニア・ドリーム』である。この曲によってジャズ・ボーカルの分野で彼女は一躍アイドル的な存在にもなった。
お薦め曲は、シングル曲の『シニア・ドリーム』を中心にして、『シネマ』『アイランド・ブリーズ』『イン・ザ・ネーム・オブ・ラヴ』『ソング・オブ・ザ・ウェイヴス』をピックアップしておく。
分類上はジャズ・ボーカル・アルバムと言うことになっているが、本アルバムも詮索と同様に「ジャズ」とは言えない部分があって、「ボーカル・アルバム」と言っても良いアルバムである。また、ジャケットからも分かるように彼女のルックスと独特の歌い方からアイドル的な存在にもなったが、この部分が「ジャズ」というとちょっと難しいものというイメージを払拭することにもなって、親しみやすいものであると言うことを教えてくれることになった。
サウンドの方は'80'sと言うことを意識したものであって、それまでの'70'sのジャズ・ボーカルものよりも親しみやすさを意識しているが、この部分が'80'sらしいものになっている。
ということで、彼女の作品を聴く上でも欠かすことの出来ないアルバムの一つであるだけに、'80'sのセンスを味わうということでは聴いておきたいアルバムのひとつである。
- アーティスト: ペッカー,マーチン・ウィルウェイバー,松岡直也,伊藤強,村上秀一,斉藤誠,武田和三,中村裕二,Yoshikazu Harada,唐木裕史
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2007/05/23
- メディア: CD
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