BRENDA LEE『THIS IS ... BRENDA』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1960年10月に発表された彼女の3枚目のスタジオ・アルバムである。(当時は年にアルバムを2枚のペースで発表していた。)本アルバムは、彼女のアルバムの中で最もチャート成績が良かったアルバムであり、また、本アルバムからも全米No.1シングル曲が生まれている。前作から僅か2ヶ月で発表されたアルバムであるが、シングル・ヒットを連発していた時期であるだけに、勢いに乗ったポップなアルバムとしてまとめられている。尚、本アルバムのチャート成績はBillboardで最高位4位を記録している。
収録曲は以下の全12曲である。『When My Dream Boat Comes Home』『I Want To Be Wanted』『Just A Little』『Pretend』『Love And Learn』『Teach Me Tonight』『Hallelujah, I Love Hime So』『Walking To New Orleans』『Blueberry Hill』『We Three (My Echo, My Shadow And Me)』『Build A Big Fence』『If I Didn't Care』。
この中からシングル・カットされたのは『I Want To Be Wanted』(邦題『乙女の青春』)である。1週だけだったものの、Billboardで1位に輝き、1960年の年間シングル・チャートでは43位にランクインしている。また、イギリスでは最高位31位を記録している。ちなみに、B面曲は『Just A Little』であった。
お薦め曲は、彼女の代表曲の1つである『I Want To Be Wanted』を筆頭(と言うよりも、この曲を聴かなければ始まらないですし...)にして、『When My Dream Boat Comes Home』『Just A Little』『Love And Learn』『Hallelujah, I Love Hime So』『If I Didn't Care』という所をピックアップしておく。
本アルバムは彼女が15歳の時に製作、発表されたものである。10歳でデビューし、年令に似合わないパワフルな歌い方で一躍ヒットを飛ばして「ミス・ダイナマイト」と呼ばれた彼女であるが、その元気でパンチのあるボーカルをたっぷりと聴くことが出来るアルバムでもある。
時代は'60'sに突入し、彼女は時代をリードするシンガーとなって'60's初頭は黄金期を迎えるが、正に勢いから本物になろうとしている所も感じられるアルバムである。
発表から半世紀以上が流れているが、'60'sサウンドを楽しむ上では、やはり彼女は外せないが、本アルバムも'60'sサウンドを楽しむ場合には外すことの出来ないアルバムの一つである。
尚、現在では、本アルバムの半年後の1961年4月に発表した4枚目のアルバム「EMOTIONS」と「2 in 1」となったアルバムがリリースされているので、そちらの方がお買い得である。
↓次作との「2 in 1」はこちら
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