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CHRIS REA『WHATEVER HAPPENED TO BENNY SANTINI ?』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼のデビュー・アルバムである。イギリス出身で、ハスキー・ボイスとスライドギターということで知られている彼であるが、不思議なことに、本国イギリスとアメリカとでは、レコード会社の力もあるとはいうものの、どちらか一方でのヒットしか記録していないという傾向が強い。本国イギリスでは、本アルバム以外は好調であったが、アメリカはその逆である。本作はそんな彼のデビュー・アルバムであって、数少ないアメリカでの方がチャート成績やセールスが良かったアルバムである。チャート成績の方は、アメリカではBillboardで最高位49位を記録し、ゴールドディスクを獲得しているが、本国イギリスではチャートインしていない。(次作からは、イギリスではチャートインするが、アメリカではチャートインしないということが続くことになります。)

収録曲は以下の全10曲である。『Whatever Happened To Benny Santini?』『The Closer You Get』『Because Of You...』『Dancing With Charlie』『Bows And Bangles』『Fool (If You Think It's Over)』『Three Angels』『Just One Of Those Days』『Standing In Your Doorway』『Fires Of Spring』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Fool (If You Think It's Over)』は、本国イギリスとニュージーランドでは最高位30位、アメリカではBillboardで最高位12位を記録して1978年のBillboard年間シングル・チャートでは84位にランクインしている。また、2nd.シングルの『Whatever Happened To Benny Santini?』はアメリカのものチャートインであって、最高位71位を記録している。

お薦め曲はシングル曲の『Fool (If You Think It's Over)』と『Whatever Happened To Benny Santini?』、更に『Because Of You...』と『Just One Of Those Days』をピックアップしておく。

若さから来るエネルギッシュなロックンロール・ナンバーと、瑞々しく繊細なところがあって、そのバランスがまた魅力的である。また、ハスキーボイスが渋さを出していて、本作製作時は20代後半であったにも関わらず、大人の味(30代から40代と感じられるものである。)もたっぷりと出している。

彼の作品の中では、本アルバムは忘れられがちとなっているが、最も瑞々しさがあるのは何と言っても本作である。また、'80's中盤のA.O.R.としてのヒット曲以降の渋さとは曲がった独特のも力もあるだけに、忘れずにチェックしておきたいアルバムである。じっくりと聴きましょう!

 

WHATEVER HAPPENED TO BENNY SANTINI ?

WHATEVER HAPPENED TO BENNY SANTINI ?

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea International
  • 発売日: 1989/05/17
  • メディア: CD


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