CHRISTOPHER CROSS『RENDEZVOUS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1992年に発表された彼の5枚目のスタジオ・アルバムである。前作から4年ぶりということになったが、本国アメリカをはじめ、各国ではもう完全に過去の人というようになっていたが、日本だけはそれなりにヒットして、日本だけは久しぶりであっても人気があるところを知らしめることになった。チャート成績は、日本でオリコンにチャートインしていて、最高位96位を記録しているが、それ以外の国では全くチャートインしなかった。
収録曲は以下の全10曲である。『Rendezvous』『Deputy Dan』『Night Across The World』『Angry Young Men』『In The Blink Of An Eye』『Is There Something』『Isn't It Love』『Nothing Will Change』『Driftin' Away』『A Fisherman's Tale』。
尚、本アルバムからはシングル曲は生まれていない。やはり、前作発表後、アメリカで大コケしたこともあって、レコード会社から契約解除されたことが尾を引いているようですね...
お薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーの『Rendezvous』、そして『Deputy Dan』『Angry Young Men』『Is There Something』『A Fisherman's Tale』という所をピックアップしておく。
1979年にデビューして、'80年には怒濤のようなヒット曲のオンパレードとなった時期の勢いは完全に無くなっているが、彼らしい楽曲と、ビジュアルからは全く別人だと思ってしまう余りにも素敵なボーカルとのギャップは健在(?)であって、彼らしいアルバムとして仕上げられている。これまでの4枚のアルバムに親しんでいれば、完成度と言うことは確かに初期作品よりも劣っている所があるが、その分はキャリアを積み重ねたことによる円熟度でカヴァーしていて、味が出ているアルバムになっていて、十分彼の持ち味を楽しむことが出来る。
アメリカでは完全に忘れられたアルバムになっているが、決して出来の悪いアルバムでは無いだけに、再評価されても良いアルバムである。一度、聴いてみましょう!
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