忌野清志郎『RAZOR SHARP』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1987年2月に発表された彼の1st.ソロ・アルバムである。本アルバムは、ロンドンで録音されたものである。当初はRCサクセションのアルバムとして製作される予定であったが、彼以外のメンバーがそれを拒否したため、彼のソロ・アルバムということに変更されて製作されたアルバムである。
収録曲は、LPでは全10曲、CDでは全11曲であった。(LPの4曲目と5曲目の間に『MELODY MAKER/メロディー・メーカー』が追加されたのがCDである。)CDでの収録曲は以下の通りである。『WATTATA(河を渡った)』『90DAYS~免停90日』『AROUND THE CORNER/曲がり角のところで』『ワザトFEEL SO SAD(CANADA SEVEN)』『MELODY MAKER/メロディー・メーカー』『RAZOR SHARP・キレル奴』『SEMETE(GOING ON THE ROAD)』『CHILDREN'S FACE』『あそび』『IDEA/アイディア』『BOO-BOO-BOO』。
この中からシングル・カットされたのは、アルバムより約3週間先行してリリースされた『AROUND THE CORNER/曲がり角のところで』である。
お薦め曲はシングル曲の『AROUND THE CORNER/曲がり角のところで』、それ以外からは『90DAYS~免停90日』『RAZOR SHARP・キレル奴』『CHILDREN'S FACE』『あそび』という所をピックアップしておく。
本アルバムに参加しているサポート・ミュージシャンはロンドンで活動する現地ミュージシャン(ブロックヘッズを中心とした顔ぶれである。)と、日本からは山下洋輔たちが参加している。これに清志郎のボーカルと言うことなので、RCとは違ったバンドで清志郎のボーカルを堪能できるという嬉しいものになった。
余りにもUK・ロンドンづいていて、その点を嫌う方もいるようだが、清志郎の雰囲気とUKロックとが美味いこと混じり合っていて、なかなか面白いアルバムになっている。UKロックとJAPANESEロックとの橋渡しということにもなるアルバムであり、ロック・ファンであれば一度は聴いておくべき作品である。
コメント 0