CHINA CRISIS『DIFFICULT SHAPES & PASSIVE RHYTHMS, SOME PEOPLE THINK IT'S FUN TO ENTERTAIN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1982年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。アルバム・タイトルが長すぎることで、その最初の単語の意味と掛けて「DIFFICULT」と呼ばれることもあるアルバムである。が、サウンドの方はニューウェーブに分類されるものであって、不思議な魅力を出しているアルバムである。本国イギリスでは最高位21位を記録するヒットになっている。
収録曲は以下の全11曲である。『Seven Sports For All』『No More Blue Horizons』『Feel To Be Driven Away』『Some People I Know To Lead Fantastic Lives』『Christian (Extended Mix)』『African And White』『Are We A Worker』『Red Sails』『You Never See It』『Temptation's Big Blue Eyes』『Jean Walks In Fresh Fields』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『African And White』はアルバムよりも先行してのリリースで、彼らのデビュー・シングルである。そして本国イギリスでは最高位45位、豪州で最高位75位を記録した。アルバム未収録曲1曲のシングル・リリースを挟み、『No More Blue Horizons』がシングル・カットされたが、チャートインせず、続いて『Christian』がシングル・カットされて、イギリスで最高位12位を記録するヒットになった。
お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『African And White』と、アルバム・バージョンは5分を超えるものになっている『Christian (Extended Mix)』、更に『Feel To Be Driven Away』と『Temptation's Big Blue Eyes』をピックアップしておく。
彼ら、及び本アルバムはニューウェーブに分類されているが、'80's初頭のUKニューウェーブは、色んな新しい試みがされたこともあって、一言でそのジャンルを言うのが難しく、「その他」という意味で「ニューウェーブ」と呼んでいたことも(一部で)あったが、本アルバムはそういうアルバムの代表的なものになっていて、「ニューウェーブ」と言ってもバラエティに富んだ内容のアルバムになっている。この点では色んなサウンドを楽しめると言うことになるだけに、聴いていても面白いものになる。
ある意味ではUKサウンドが面白かった時期の作品でもあるだけに、様々な'80'sサウンドをたっぷりと楽しむことの出来るアルバムということになる。色んなものを聴きたいという方には二重丸でお薦めのアルバムである。
Difficult Shapes & Passive Rhythms
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: EMI Import
- 発売日: 2001/05/29
- メディア: CD
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