「THE CURSE OF THE CAT PEOPLE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1944年のアメリカ映画「キャット・ピープルの呪い」である。日本では劇場未公開である。1942年の映画「キャット・ピープル」の続編という位置づけになっているが、作品の雰囲気は前作とは異なっている。
作品データを記しておくと、時間は70分、白黒作品である。監督はロバート・ワイズとガンザー・V・フリッチの2人、脚本はドゥウィット・ボディーン、撮影はニコラス・ムスラカ、音楽はロイ・ウェッブである。そして出演は、シモーヌ・シモン、トム・コンウェイ、ケント・スミス、ジェーン・ランドルフ、アン・カーター、イヴ・マーチ、ジュリア・ディーン、たちである。
前作から10年、イリーナは自殺し、オリヴァーはアリスと結婚していて、今ではエイミーという娘がいた。エイミーは内向的で夢見がちな少女に育っていて、周囲の子供たちの間では浮いた存在になっていた。ある日オリヴァーが捨てきれずにいた前妻・イリーナの写真を見にしたエイミーは、イリーナのことを心の中の友と呼ぶようになった。そんなエイミーは、クリスマスの前夜に、町外れの老婆の家で危機にさらされることになってしまって...
前作の続編という物語であるが、前作の様なホラーという印象は無く、怪奇性のあるファンタジックな所が前面に出ている。原題の直訳で、邦題は「呪い」ということになっているが、「呪い」と言うよりは「悪夢」と言った方が印象的には良いように思える。
映像の方は、白黒であるが、色彩感が感じられる出来であって、白黒だからこそ、より幻想的な印象がでることになっている。
本作は日本では劇場未公開であるが、ビデオ・ソフトとしては広く流通していることもあって、「劇場未公開作品」でありながらも目にスメ子とは比較的容易な作品である。前作とセットにして、一緒に見ても、2時間半ほどで見られるので、一気に続けてみることをお薦めする作品である。
↓前作はこちら
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