忌野清志郎『KING』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2003年11月に発表された彼の4枚目のソロ・アルバムである。ソロ名義としては4年4ヶ月ぶりとなるアルバムである。チャート成績はオリコンで54位を記録している。
収録曲は以下の全11曲である。『Baby何もかも』『WANTED』『玩具(オモチャ)』『HB・2B・2H』『雑踏』『虹と共に消えた恋』『ウイルス』『モグラマン』『奇妙な世界』『胸が張り裂けそう』『約束』。
尚、この中からシングル・カットされた曲はない。また、お薦め曲としては『WANTED』『HB・2B・2H』『ウイルス』『モグラマン』『奇妙な世界』『約束』をピックアップをしておく。
また、本アルバムは、DVDとセットになった「Limited Edition」もリリースされていて、DISC 2となるDVDには、2003/8/17の日比谷野音でのライヴ映像と、『HB・2B・2H』『スローバラード』が収録されている。
本アルバムは、彼の自宅のスタジオで録音されたものであって、彼の音楽の原点に戻ったようなところを見せている。シンプルでストレートなロック、ゆったりとしたスローバラードという緩急のメリハリだけでなく、シリアスなものとお遊びのものという対極のポジションにくる曲まで、内容はバラエティに富んでいて、たっぷりと楽しませてくれる。
本アルバムは彼のキャリアでは(結果的に)「晩年の作品」ということになってしまうが、本アルバムの後は、比較的早い周期でソロ名義のアルバムを発表していくことになるのだが、50歳を超えてのリリース・ラッシュとなった時期のアルバムは、実に面白いものばかりである。しっかりと聴いておきましょう!!
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