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「博奕打ち」(その7) [映画(邦画)]

今回からは、1年に1本の製作/公開ペースになった最初の年である1969年の作品(シリーズ第7作)についてです。劇場公開は1969年9月であった。

シリーズ第7作必殺 博奕打ち」(1969年)
作品データを記しておくと、1969年の東映京都の作品であって、時間は93分、監督は佐伯清、脚本は棚田吾郎、撮影は赤塚滋、美術は石原昭、音楽は日暮雅信である。そして出演は、鶴田浩二、山本麟一、長門勇、須藤健、浜木綿子、島田正吾、林彰太郎、高並功、佐々五郎、遠藤辰雄、汐路章、利根はる恵、信欣三、若山富三郎、たちである。

昭和初期の九週・小倉。一匹狼の胴師・保科金次郎は、弟分の片貝弥市と共に小倉の住之江一家に招かれた。小倉に向かう途中の船で、花札賭博が行われていて、負け続けている田宮に片貝が忠告したことから、彼らは博多の大瀬戸一家の者たちに絡まれた。それを旅の胴師・井手庄七が割って入り、仲立ちしてことは収まる。大瀬戸一家の客分の井出は、金次郎が胴師として有名であったことから知っていたのだった。翌日、田宮は競馬で大穴を当てるが、その金を、夜、賭場で全額すってしまう。更に、大瀬戸一家から借りた金も、全額すってしまった。勝負を見ていた金次郎はその賭博がイカサマだと気づいたが、胴師の井手にそっと忠告しただけで済ませた。そんな金次郎は、イカサマ札作りの名人・村越と偶然にも再会する。村越は、6年前に金次郎にイカサマを見破られ、指を切られていたことから、金次郎に復讐を果たそうとしていた。一方、田宮は大瀬戸一家から借金返済を迫られ、金ができなければお照を抵当に差し出すと約束した。大瀬戸一家は住之江一家の縄張りを奪うことを狙っていて、邪魔な金次郎を追いつめるため、まずは片貝を襲った。これに住之江一家の親分・八坂利助が爆発するが、金次郎は何とかそれを押しとどめる。田宮は最後の運を小倉競馬の最終日に賭けた。しかし、馬券はハズれてしまい、そのまま服毒自殺をした。また、お照は大瀬戸一家に連れ去られる。しかし、井手がお照を逃してやり、八坂が手を差しのべた。そして、大瀬戸一家の親分・黒川から、お照を引渡すように要求されるが、それを拒否した。これによって住之江一家と大瀬戸一家は一触即発の状態になる。それを感じた金次郎は、盆の勝負で決着を付けるよう申し出て、黒川もそれを承諾した。で、金次郎と井出が勝負をする。村越が作ったイカサマ札を持っていた井出だったが、それを使えず、勝負は金次郎の圧勝だった。ということで、お照を無事に門司まで送った金次郎。しかし黒川は、盆の負けを取り返すために、井出に八坂を殺すことで返せと命じた。井手は一宿一飯の義理があったため、八坂を襲ったが、最初からその気は無く、わざと急所をはずし、逆に住之江一家の者たちに刺される。で、金次郎に詑びを入れて息を引き取った。井出が失敗したことから、黒川は住之江一家を潰すために殴りこみを掛けようとする。が、住之江一家も殴りこみがあるものと思って備えていた。が、金次郎は片貝を連れて、住之江一家の誰にも気づかれないようにして、大瀬戸一家に殴りこみを掛け。黒川を倒したのだった。

本シリーズの看板にしている賭博シーンと、任侠映画に求められる要素とを上手く絡めているが、どっちつかずになってしまい、中途半端な作品になってしまったのが残念である。同時に、本作のパターンにも限界が見えてしまったということで、本作からは年一になってしまったのも...、という作品である。

 

↓本作のソフトがないので、シリーズ作品をいくつか...

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博奕打ち 殴り込み [DVD]

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