CROWDED HOUSE『TEMPLE OF LOW MEN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1988年に発表された彼らの2nd.アルバムである。ニュージーランド出身のN・フィンと豪州出身のN・シーモアとP・ヘスターの3人組で、ポップで聴きやすいサウンドを奏でる彼らは、ニュージーランドと豪州では大ヒットを記録し、また、カナダでも人気が高く、前作の勢いをたもった形となったアルバムとなった。チャート成績はオーストラリアで1位、ニュージーランドで2位、カナダで10位、アメリカでは40位、日本で75 位、ギリシャで82位、イギリスでは138位を記録している。
収録曲は以下の全10曲である。『I Feel Possessed』『Kill Eye』『Into Temptation』『Mansion In The Slums』『When You Come』『Never Be The Same』『Love This Life』『Sister Madly』『In The Lowlands』『Better Be Home Soon』。
この中からシングル・カットされたのは全部で6曲である。(一部の国でしかシングル・カットされていない曲もある。)最大のヒットとなったのは1st.シングルの『Better Be Home Soon』であって、豪州とニュージーランドで2位、カナダで8位、アメリカで42位を記録している。2nd.シングルの『When You Come』は豪州で27位を記録、3rd.シングルの『Into Temptation』はオランダで20位、ニュージーランドで38位、豪州で67位を記録している。続いて『Never Be The Same』がアメリカのみでリリースされ、豪州などの4th. シングルとなった『Sister Madly』はニュージーランドで26位、豪州で81位、カナダで92位を記録、そして『I Feel Possessed』は豪州で93位を記録している。
お薦め曲は、ビッグ・ヒットになった『Better Be Home Soon』と、シングル曲の『When You Come』『Into Temptation』と『I Feel Possessed』をピックアップしておく。
全体的にメロディラインが良く、ポップで聴きやすい曲が中心となっている。そして一部のバラードが秀逸であって、緩急のバランスも良い。全体を通してじっくりと聴かせてくれるアルバムとなっている。
彼らのアルバムの中で、ヒットの規模としては前作が最大であったが、内容的には前作以上のものとなっていて、彼らの最高傑作としては本アルバムを推す声も多いが、それが納得できるだけの傑作アルバムである。
'80's終盤のこの時期でも勢いのあったダウンアンダー勢は、勢いだけで無く内容の点でもしっかりとしたアルバムを出していたということで、'80'sになって台頭したダウンアンダーのバンドのサウンドを聴く場合、絶対に聴いておくべきアルバムの一つである。
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