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「CHINA SEAS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1935年のアメリカ映画「支那海」である。ビデオやLDでリリースされたときは同じ邦題であったが、DVD化されたときに「チャイナ・シー」という邦題に変更されている。C・ゲーブル主演の冒険メロドラマである。

作品データを記しておくと、時間は88分、監督はテイ・ガーネット、脚本はクロスビー・ガースティン、脚色はジュールス・ファースマンとジェームズ・ケヴィン・マッギネスの2人、撮影はレイ・ジューン、音楽はハーバート・ストサートである。そして出演は、クラーク・ゲーブル、ジーン・ハーロウ、ウォーレス・ビアリー、ハティ・マクダニエル、ロザリンド・ラッセル、ルイス・ストーン、ダッドリー・ディグス、C・オーブリー・スミス、ウィリアム・ヘンリー、リリアン・ボンド、エドワード・ブロフィー、ソー・ヨング、キャロル・アン・ベリー、エイキム・タミロフ、イヴァン・レベデフ、たちである。

香港からシンガポールに向かう定期船のキンルン号。この船には大量の金貨が積んであり、沿岸には海賊が出没することから、厳重な監視下で乗客たちは乗船している。乗客の中には、本線航路の総支配人・ガイ卿もいた。彼はキンルン号の船長・アラン・ガスケルを信頼していた。また、「支那人形」と呼ばれる船長の情婦や、船長のかつての恋人・シビルも乗っていた。シビルは人妻になっていたが、その夫と死別したことで気ままな旅に出たのだった。で、船長とシビルの間では恋心が再燃し、支那人形はそれに嫉妬する。そして彼女はミカーデルという素性の怪しい商人と親しくなる。やがて、船長とシビルは婚約して、船がシンガポールに到着すると、結婚してイギリスに帰国することを決めた。そんな船は猛烈な台風に出くわした。その時、支那人形は、ミカーデルの室に2人きりでいて、ミカーデルは海賊の一員いうことを知る。ミカーデルは脅して仲間になるように強要した。支那人形は、そのことを船長に伝えようとしたが、船長は彼女を拒んで追い返した。すると支那人形は怒りから、武器庫の鍵を盗み、それをミカーデルに渡した。夜になると海賊が襲撃してきて、船長は金貨の在処を問われて拷問されるが、決して口を割らなかった。海賊は、金貨は無いものと判断して去って行こうとしたが、そこにみんなから蔑まされていた三等航海士のデヴィッドが爆弾を身に巻いて、命を捨てて海賊を全滅させた。そしてミカーデルと支那人形は拘束された。船長は、支那人形に惚れたことから殺さなかったことを公開していた。一方、ミカーデルは毒薬を飲んで自殺してしまった。支那人形はシンガポールに着くと、当局に引き渡すことになるが、船長は、海賊のことを伝えようとした彼女を追い払ってしまったことに負い目を感じていた。更に、船長は、本当に愛しているのはシビルではなく、支那人形だったということに気づいた。シビルは寂しくも船長の決断を受け入れた。シンガポールに到着すると、支那人形は警察に引き渡されたが、船長も同罪と感じていて、「後から警察へ行く」と語ったのだった。

'30年代の作品ということもあって、現在では問題となるような描写もある。(特に、東洋人に対してと黒人に対しては差別と偏見が見られる。)まあ、時代が時代であったこともあって、こればかりはという所である。

冒険ものという所と、メロドラマという部分とが上手く融合している作品である。ただ、主演のC・ゲーブルよりも悪役・ミカーデルを演じたW・ビアリーの存在感によって本作は救われたという所もある。まあ、'30年代らしい作品ということで、これはこれで宜しいかと...

 

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