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「THE CHOIRBOYS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1977年のアメリカ合作映画「クワイヤボーイズ」である。日本での劇場公開は1978年4月であった。J・ウォンボー原作のベストセラー小説の映画化作品である。「少年聖歌隊」(直訳はそうであるが、「新米警官」という俗語でもある。)と名乗るロス市警の警官たちの日常を描いた作品である。

作品データを記しておくと、時間は117分、原作はジョセフ・ウォンボー、監督はロバート・アルドリッチ、脚本はクリストファー・ノップ、撮影はジョセフ・バイロック、音楽はフランク・デ・ヴォールである。そして出演は、チャールズ・ダーニング、ルイス・ゴセット・Jr.、ペリー・キング、ティム・マッキンタイア、クライド草津、スティーヴン・マクト、ランディ・クエイド、チャック・サッチ、ドン・ストラウド、ジェームズ・ウッズ、バート・ヤング、ロバート・ウエバー、ジェニー・ベル、ブレア・ブラウン、チャールズ・ハイド、ジョー・カップ、バーバラ・ローズ、ジム・デイヴィス、フィリス・デイヴィス、ジャック・デレオン、デヴィッド・スピルバーグ、ヴィク・タイバック、ジョージ・ディセンゾ、ミシェル・ケリー、シェリル・スミス、たちである。

ロサンゼルス警察ウィルシャー署に所属する10人の「クワイヤボーイズ」と称する若い警官たちは、猥雑な集まりであって、上司の訓示も何処吹く風ということで軽蔑しているような連中だった。そんな彼らはいつものように酒を持ち寄っては好き勝手なことを行っていた。職務の方でもとんでもないことを行っていて、対立する主任警部を娼婦を使って陥れたり、自殺しようとしている少女をけしかけて死なせてしまったりしていた。そんな中、彼らの一人・バクスターはベトナム帰りのサムと組まされて、男性トイレのパトロールを命じられる。そして、私服刑事をホモと間違えて乱闘するのに巻きこまれ、拉致され、娼婦を担当しているハロルドが踏み込んだある娼婦の部屋に鎖で繋がれていたのを発見された。で、翌日、バクスターは自殺してしまった。それによって、バクスターを発見したサムは酒に溺れていき、泥酔する彼を助けようとした少年を射殺してしまった。副総監は、この事件を内々に処理してしまおうとするが、取引を裏切ってクワイヤボーイズに休職処分を決定したことから、クワイヤボーイズたちは、真相をマスコミに暴露すると副総監を脅し、処分撤回を勝ち取った。

警察内部での日常のなか、自分たちのやりたいようにして、それでいてしたたかに手を打っているという暗部を描いているのはいいのだが、ギャグを散りばめながら、エピソードを散りばめているため、どれを見ても重さがなく、単なるコント集の様に感じられてしまう。描き方によっては社会派ドラマとして描けるだけの題材であるのに、単なるコメディにしてしまったのは、実にもったいない所である。

また、中途半端なコメディとして見るというのもいいが、失敗脚本を学ぶということにする作品としては面白い題材となる作品である。尚、キャストの方は一癖も二癖もある連中が集まっているだけに、それぞれの存在感などを確かめるのは勉強になりますが...(ただ、それぞれの個性が強すぎて、キャラクターの描き方がバラバラで纏まっていないのですが...)

 

↓ビデオですが...

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