SSブログ

「博奕打ち」(その9) [映画(邦画)]

今回は、1971年2月に劇場公開された、シリーズ第9作についてです。

シリーズ第9作博奕打ち いのち札」(1971年)
作品データを記しておくと、1971年の東映京都の作品であって、時間は106分、監督は山下耕作、脚本は笠原和夫、撮影は吉田貞次、美術は吉村晟、音楽は木下忠司である。そして出演は、鶴田浩二、若山富三郎、安田道代、水島道太郎、渡瀬恒彦、遠藤辰雄、林彰太郎、野口貴史、平沢彰、時美沙、正司照江、河村有紀、天本英世、内田朝雄、天津敏、八名信夫、阿波地大輔、有川正治、川谷拓三、たちである。

東京・大森を縄張りとしている関東桜田組一家。その若衆頭である相川清次郎は、警察が行っている賭場開帳の手入れから逃れるため、一時的に旅に出て、旅先の越後・直江津で静枝と知りあう。静枝は、旅の女剣劇一座の座長・中村権之助の養女で、一座の花形だった。二人の恋は燃え上がるが、清次郎は東京へ戻らなければならなくなって、1年後に再び会うことを固く約束して分かれた。東京に戻ると、大森は、天野良平率いる愚連隊新地会が幅を利かせていた。清次郎は愚連隊新地会とのいさかいによって数人を傷つけたことで、5年の刑に服すことになった。数年後、大森に権之助一座がやってきた。しかし、座長の権之助は病で倒れ、一座は解散寸前に追い込まれていた。そんな所に救済の手を延べたのが岩井一家の組長・東五郎だった。東は静枝を妻に望み、清次郎を探す望みを捨てていた静枝はこれを受けた。東は、刑務所に清次郎を訪ね、静枝との結婚を告げた。その後、岩井一家は大森海岸の埋立工事を一手に請け負うことになった。しかし、この利権に目を付けた岩井一家の本家・桜田一家総長・大竹は、新地会を操って岩井一家と対立させ、更に、殺し屋・金原を雇って、東五郎の暗殺を命じた。そんな中、清次郎が出所する日が決まる。が、その前日に、東五郎は殺し屋手に掛かって射殺された。すぐさま、大竹は岩井一家に揺さぶりを掛ける。岩井一家は静枝をたて、清次郎、そして彼の弟分で代貸の勘次が力を合わせて守っていくことになる。が、大竹はそれを分断させるように手を回し、清次郎は岩井一家を追われることになり、勘次が総領に就いた。そんな中、勘次は、東五郎殺しが大竹の手によるものだったと知るが、消されてしまった。その知らせを受けた清次郎は、日本刀を羽織でくるみ、大竹が仕切る岩井一家へと向い、殴り込んだ。

ごく普通の任侠になっていて、本シリーズの看板であるはずの「博奕」というものの影が薄くなってしまったのが残念なところである。任侠映画としたら、パターンに沿っているものの、それなりの作品と言うことになるのだが、「博奕打ち」とリーズということで看板に掲げている部分が期待外れと言うことになってしまうと...という作品である。ごく普通の任侠映画であることから、タイトルに疑問を持ってしまう作品でした。

 

↓本作もソフトが無いので、シリーズの他の作品を拾っておきます。

博奕打ち [DVD]

博奕打ち [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD

博奕打ち 総長賭博 [DVD]

博奕打ち 総長賭博 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD
博奕打ち 一匹竜 [DVD]

博奕打ち 一匹竜 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD
博奕打ち 殴り込み [DVD]

博奕打ち 殴り込み [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。