「CHUKA」 [映画(洋画)]
表題の作品は1967年のアメリカ映画「砦のガンベルト」である。日本での劇場公開は1967年12月であった。リチャード・ジェサップ原作小説の映画化作品であって、人間ドラマの要素が強い西部劇である。
作品データを記しておくと、時間は105分、原作と脚本はリチャード・ジェサップ、監督はゴードン・ダグラス、撮影はハロルド・スタイン、音楽はリース・スティーヴンスである。そして出演は、ロッド・テイラー、ジョン・ミルズ、アーネスト・ボーグナイン、ジェームズ・ホイットモア、ルチアナ・パルッツィ、アンジェラ・ドリアン、マイケル・コール、ルイス・ヘイワード、ヒュー・レイリー、たちである。
西部開拓で、インディアンが虐待を受けていて、追いつめられたインディアンが白人を仇敵と狙っていた時代、騎兵隊がインディアンの襲撃を受けて全滅した砦を発見した。その砦には弾のない民間人の連発銃が1挺落ちていた。唯一人生き残った酋長・ハヌーによると、その銃はチューカのものという。そしてハヌーはチューカのことを語る。ハヌーがチューカと出会ったのは、彼の子供が餓死し、その葬式の時で、チューカは彼らに食物を与えて立ち去ったという。その後チューカは2人の女・ベロニカとヘレナの乗っている駅馬車に合流して、砦まで護衛して行った。そして夜、砦は、守備に当たっているバロア大佐たちと食事をしている時、大佐の態度にチューカは疑問を感じたが、その直後にインディアンに襲撃されたのだった。最初はインディアンを撃退し、チューカは大佐に見込まれて砦で働くことになる。大佐の過去を調べるチューカは、大佐に反乱する計画があることを知るが、その首謀者の1人が大佐に射殺される。チューカは、インディアンに食糧を残して砦を明け渡すことを勧めるが、大佐と対立する。この時、チューカは大佐の過去を知る。大佐はかつて、インドで酒に溺れたことから判断を誤って、連隊を全滅させたことがあること、エジプトでハーンスバッハの生命を救ったが捕虜になり、去勢されたということ。夜が明けると、再びインディアンが攻撃してきた。そして大佐を矢を受け、インドでのことを悩みながら死んでいき、猛攻の前に連隊は次々と倒れていき、全滅。チューカも横腹に槍を受けて倒れたのだった。そして、ハヌーを残して襲撃したインディアンも立ち去ったのだった。無数の死体が横たわる砦。ハヌーはかつて、食料を貰ったことへのお礼として、チューカの墓を作り、十字架に彼のガンベルトを掛けておいた。
人間ドラマとして、じっくりと描こうとしているのだが、今一つまとめられていないところが残念である。が、派手な西部劇が多い中では、派手さを抑えて描いている所は面白いところでもある。ま、人情に深い所に焦点を当てているのもポイントである。
尚、かつてはLDでリリースされていたが、現時点では日本ではDVD化されていないということから、日本では今一つ受けない西部劇ということもおわかり頂けるでしょう...
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