CAROLE KING『MUSIC』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1971年12月に発表されたの彼女の3枚目のアルバムである。前作が、同年2月に発表された名作「TAPESTRY」(邦題:つづれおり)から9ヶ月ということ発表されたアルバムである。当然、「TAPESTRY」の勢いもあって大ヒットを記録した。アメリカではBillboardで3週連続1位に輝き、1972年の年間アルバム・チャートでは9位にランクインしている。(尚、「TAPESTRY」は1972年、1972年と2年連続して年間アルバム・チャートの2位を獲得し、1973年は年間22位にランクインするということで「2」に絡んだ面白い結果を残している。)また、カナダで2位、ノルウェーで10位、イギリスで18位、日本で28位を記録している。
収録曲は以下の全12曲である。『Brother, Brother』『It's Going To Take Some Time』『Sweet Seasons』『Some Kind Of Wonderful』『Surely』『Carry Your Load』『Music』『Song Of Long Ago』『Brighter』『Growing Away From Me』『Too Much Rain』『Back To California』。
この中からシングル・カットされたのは『Sweet Seasons』であって、Billboardで最高位9位を記録し、カナダで12位、オーストラリアで19位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲の『Sweet Seasons』と、『Brother, Brother』『Some Kind Of Wonderful』『Song Of Long Ago』『Too Much Rain』というところをピックアップしておく。
本作は、嫌が無しに前作「TAPESTRY」と比べられてしまい、「物足りない」「完成度が今一つ」と言うような声が多いのも事実であるが、それは「TAPESTRY」が余りにも偉大なアルバムであって、それと比較されるのは余りにも可哀想である。本作も内容の方は充実していて、彼女の持ち味が十二分に出ているアルバムである。
サウンドの方も聴きやすく、ポップでありながらもフォークっぽい所があったり、ロックのテイストが散りばめられていたりして、たっぷりと楽しめるアルバムである。
尚、彼女の全米No.1アルバムは全部で3作ある。本作は、前作の勢いがあったとは言っても、紛れもなく全米No.1を獲得しているアルバムである。(前作の人気だけならば、1週が良いところであるが、3週連続1位を獲得しているのは、それだけの無いようも有るという証である。)忘れないで、しっかりと聴いておきたいアルバムである。(前作が余りにも凄かったので、「隠れた名作」になっていますが...)
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