泉谷しげる『春・夏・秋・冬』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1972年4月に発表された彼の2枚目のアルバムである。デビュー・アルバムから5ヶ月で発表されることになったが、デビュー・アルバムがライヴ・アルバムだったため、スタジオ・アルバムと言うことでは彼の初のアルバムということになる。
収録曲は以下の全13曲である。『地球がとっても青いから』『ねどこのせれなあで』『狂走曲21番』『黒いカバン』『鏡の前のつぶやき』『帰り道』『春夏秋冬』『街はぱれえど』『化粧室』『君の席』『出船』『行きずりのブルース』『きせつはずれ』。
この中からシングル・カットされたのは『春夏秋冬』である。但し、シングル・カットされたのは1972年9月になってからであって、かつ、ライヴ・テイクであったため、本アルバムからのシングル・カットだったとは完全に言いきれないですが...
お薦め曲は、初期の彼の代表曲である『春夏秋冬』と、『地球がとっても青いから』『狂走曲21番』『帰り道』『君の席』『行きずりのブルース』と言うところをチョイスしておく。
前作と共に、本アルバムは、フォーク時代の彼の傑作として知られているアルバムである。現在の彼のイメージからはかけ離れたものであるが、それは彼のサウンドが変化をしてきたからである。
本アルバムは、音楽的なことだけでは無く、歌詞、表現力などの点でも素晴らしいものである。特に歌詞については、ウィットに富んでいたり、シニカルなスパイスが利いていたりということで、何かと面白いものである。そして、言うまでも無く、彼の初期の傑作『春夏秋冬』は絶対に外せない所である。
本アルバムも発売から40年という歳月が流れたが、現在でも光り輝いているのは言うまでも無い。じっくりと聴いておくべきアルバムの一つである。
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