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「爆発!暴走」(その2) [映画(邦画)]

今回は、シリーズ中で唯一の1975年に製作、公開されたシリーズ第1作についてです。劇場公開は1975年9月であった。

シリーズ第1作爆発!暴走族」(1975年)
作品データを記しておくと、1975年の東映東京の作品で、時間は86分、監督は石井輝男、脚本は松本功、撮影は山沢義一、美術は藤田博、音楽は三保敬太郎である。そして出演は、千葉真一、岩城滉一、豊岡晋、玉川雅巳、横尾昭彦、赤石豊和、玉蟲裕司、斎藤久也、村山薫、松平純子、藍とも子、夏夕介、町田政則、津森正夫、貝ノ瀬一夫、吉野恒正、名和宏、初井言栄、たちである。

土曜日の夜になると、岩城は全身黒づくめの異様な身装になって、オートバイで国道を疾走する。彼は、オートバイの修理工場に勤めている普通の男であったが、夜になるとアスファルト・ジャングルに出没し、「ブラック」と呼ばれる暴走族の中では一匹狼のライダーであった。土曜のある夜、いつもの様に国道を疾走していた岩城は、地獄グループとすれ違あ。すると地獄グループのリーダー・矢間は、岩城襲撃を仲間に命じた。が、岩城の巧みなバイクテクニックは地獄グループを寄せ付けず、翻弄した。翌日、岩城はガソリンスタンドで働いている秋夫を連れて、中央高速を疾走する。その時、四輪の外車を中心にして走っているオートバイ集団に出会った。派手なライダースタイルの真弓は、岩城を包囲するようにスピーカーで仲間に命じたが、岩城のドライブ・テクニックはその集団を振りきって走り去っていった。その真弓たちがある湖畔に到着したが、真弓はそこで休憩していた岩城を見つけ、豊満な胸をあらわにして岩城を誘惑し、岩城は真弓を抱いた。その後、真弓たちは、別荘でゴーゴーパーティを開く。グループのしきたりで、初参加の女はグループの誰かと寝なければならない決まりがあって、初参加の路子は男たちに詰め寄られる。そんな路子を見た岩城は、オートバイで決着をつけようと提案し、勝負に勝つ。で、岩城は路子を家まで送っていった。路子の家はカーアクセサリーの販売をする小さな店で、兄の津上と一緒に暮らしていた。津上は元レーサで、暴走族に強い反感を持っていたため、路子が岩城と付き合うのに大反対だったが、路子はクールな岩城に惹かれていた。そんな中、週刊誌が爆走する岩城のことを記事にした。これによって彼を慕ってライダーたちが集ってくることになる。一方、真弓はグループを解散し、岩城を追いかけ回すようになる。が、岩城は路子とつきあっていた。路子を乗せて国道を走っていた岩城は、地獄グループと鉢合せをした。週刊誌には「岩城が暴走族No.1」と書かれていたため、矢間は岩城を叩き潰そうと燃え、凄まじい攻撃を行う。その騒ぎにパトカーが駆けつけてきた。岩城たちは逃走したものの、それ以来、岩城は暴走族として警察にチェックされるようになった。そんな中、津上が岩城を連れ出し、説教をする。警察からは要注意人物になっていて、暴走族からも狙われている岩城は、それでも疾走することを止めなかったが、彼の心の中には乾いた風が吹き抜けていた。

若者の日常の姿を描いたバイク・アクション作品である。クレジットを見たら、千葉真一の主演のように思えるが、歴とした岩城滉一の主演作である。(当時の彼は、本当に新人であった。)現在ではあり得ないようなバイクの疾走シーンなども見所の一つになっている。

尚、こういう作品は'70年代だから出来た作品ということもできるだけに、「'70's」という時代を映している資料としても参考になる作品である。

 

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