「COLLEGE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1927年の映画「キートンのカレッジ・ライフ」である。尚、ビデオでリリースされた時には「キートンの大学生」という邦題になっていた作品である。サイレント映画としては時間的にも長い長編作品であるが、ドタバタ・コメディという所は変わらない作品である。
作品データを記しておくと、時間は100分、白黒・サイレント作品である。監督はジェームズ・W・ホートンとバスター・キートンの2人、脚本はカール・ハルボー、撮影はデイヴ・ジェニングスである。そして出演は、バスター・キートン、アン・コーンウォール、ハロルド・グッドウィン、フローラ・ブラムリー、スニッツ・エドワーズ、フローレンス・ターナー、たちである。
キートンは優等生であって、成績は優秀であったが、スポーツの方はまるでダメだった。そんな彼は、総代として高校の卒業式の挨拶に立った。で、スポーツの弊害を説いて一席ぶちあげたが、憧れのメアリーには愛想を尽かされてしまった。メアリーが大好きでたまらないキートンは、わざわざレベルを下げてまで、彼女が進学するスポーツで有名なクレイトン校に進学した。そして、メアリーの心を射止めようとして、あれこれと運動部をかけ持ちして入部した。それからのキートンの大学生活はスポーツ三昧の日々となる。しかし、運動音痴であり、競技のルールに関しても疎い彼は、何をやっても失敗ばかりを繰り返していくが...
時間が長いこともあって、たっぷりと笑わせてくれる。陸上競技というところから、何をやっても失敗するキートンの姿は、まさかと思うようなことまでやってくれるという徹底ぶりであって、実に楽しい所である。更に、ボートに乗っても、球技をしても、兎に角、マンガのような失敗の連続というのは、飽きさせることが無い所である。
時間が長いこともあって、間延びしているような所もなきにしもあらずであるが、サイレント映画では定番のギャグをはじめ、ベタなギャグまでたっぷりと楽しめる。
コメディ作品は苦手という方も、サイレント時代独特のノリと、徹底して笑わせてくれる作品ということで、古典作品として、歴史的な資料として捉えてみてみるのも面白いですよ。
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