COVER GIRL(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1944年のアメリカ映画「カバーガール」である。日本での劇場公開は1977年10月ということになったが、製作時期を考えると、30年以上が経過してからと言うのも仕方のないところでしょうね。時代をリードしたミュージカル・スターが集まったラブ・ストーリーのミュージカル作品である。また、本作はアカデミー賞で、ミュージカル映画音楽賞を受賞している。
作品データを記しておくと、時間は107分、監督はチャールズ・ヴィダー、脚本はヴァージニア・ヴァン・アップ、マリオン・パーソネット、ポール・ガンジェリンの3人、撮影はルドルフ・マテとアレン・M・デイヴィの2人、音楽はモリス・W・ストロフである。そして出演は、ジーン・ケリー、リタ・ヘイワース、リー・ボウマン、フィル・シルヴァース、オットー・クルーガー、イヴ・アーデン、シェリー・ウィンタース、たちである。
ナイトクラブ・シドーのコーラス・ガールであるラスティは、ブロードウェイで歌い踊ることを夢を見ている。舞台監督で恋人関係にあるダニーとジーニアスは、いつもショーが終わると行きつけのレストランに通い、疲れを癒す日々を繰り返している。ある日、ラスティは雑誌のカバーガール・コンテストに応募し、その雑誌の発行人・クデアに気に入られ、カバーガールに選ばれた。そして彼女がカバーガールとして出た雑誌は売れて、彼女は人気者になった。で、クラブ・シドーの方もラスティが出演するということで大盛況になる。そんな中、ブロードウェイのプロデューサー・ノエルがラスティを訪ねてきて、スカウトする。ダニーとジーニアスはスターになっていくラスティのことを複雑な気持ちで見るようになる。しかし、ラスティは、ダニーと別れて仕事をすることを渋っていた。ノエルはラスティを口説き落とすため、自分の劇場へ連れていく。その場所は、ラスティにとっては夢にみた場所であり、心は揺れる。翌朝、ラスティはリハーサルに遅れ、ダニーになじられる。で、ラスティは泣きながら去っていき、ノエルの元に走った。まもなくラスティはブロードウェイのスターとなる。しかし、彼女の心は、ダニーがいない寂しさを感じていた。ということで、ある日、ラスティはクラブ・シドーを訪れた。しかし店は閉鎖されていて、ダニーたちは巡業の旅に出ていた。そんな中、ノエルはラスティにプロポーズをし、ラスティはOKした。結婚式の日がやってきたが、ラスティはダニーのことが忘れられず、ノエルとの結婚を悩んでいた。そんな中。クデアはラスティに、ラスティの祖母がクデアとの結婚式の最中に愛する人の元に去っていった話をした。するとラスティは意を決し、ノエルとは結婚せず、愛するダニーの元へと花嫁衣裳のまま走って行った。
ミュージカルということで、尺の割りに物語の方はという所がある。が、ミュージカルと言うことを考えると、そんな所ということになる。が、歌の方はなかなか聴き所のある名曲が集まっている。
ただ、サントラ盤の曲数は、ミュージカルとしては少なめなんですが...
また、一応、参加しているミュージシャンたちもバラエティに富んでいることもあって「Various Artists」ということになっているが、こういうスタイルのサントラ盤が'40年代の作品にあったと言うところも注目点の一つである。そして、有名な楽曲もありますし...
最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全9曲である。『Main Title (The Show Must Go On)』『Who's Complaining?』『Sure Thing』『Make Way For Tomorrow』『Put Me To The Test』『Long Ago (And Far Away)』『Poor John』『Cover Girl』『Finale』。
本作は映画を楽しむのであればサントラ盤もセットにして楽しむことにしましょう!
※現在、サントラ盤の方は廃版でとなっていて、見つかりません...
↓映画はこちらです。
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