ケータイ刑事銭形愛8話[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]
「銭形愛」の8話「第49号容疑者 銭形愛」の「裏ネタ編」の増補の3回目となる今回は、犯人が愛ちゃんの行動を監視していて、節目で言っていた言葉から「逃走」について、「合流」について、「かごの鳥」について、「自首」について、「自殺」について記します。尚、「逃走」は「雷・26話[裏ネタ編]PART 2」で、「自殺」は「海・1話[裏ネタ編]PART 7」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2009/2/23、25、26、28、3/1付です。
「逃走」:逃げ走ること、逃げ去ることを言う。特にこの言葉には条件なく、目の前のことから逃げること、その場からいなくなること、直面していることから逃れることであっても、いずれも「逃走」と言う。尚、「逃亡」は「逃げて身を隠す」という意味であるため、これとはニュアンスは異なる。(「逃走」は逃げることで該当し、身を隠す必要はない。)
英語とスペイン語では「Escape」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Flucht」、フランス語では「Fuite」、イタリア語、ポルトガル語では「Fuga」(但し、発音は異なる。)、中国語では「逃走」という。
「合流」:元々の意味は、2つ以上の川の流れが相合することを言った。(2つ(以上)の流れが1つの流れになることである。)また、ものが流れる場所、則ち「道路」を川の流れと見立て、2本以上の道路が1つになることをいう。(特に、高速道路などの自動車専用道路の場合に言う。)
それが転じて、2つ以上の団体が1つの団体になること、特に政治の世界で、複数の政党が合併して1つの政党になる場合、または議会で統一会派を組む場合など、を言う。
この物語では、愛ちゃんと五代さんが一緒に行動するようになるという意味から「合流」と言っているが、個人である愛ちゃんと五代さんは、それぞれ1人で行動していたのだから、団体ではないことになる。本来の「合流」、また転じた「合流」の意味からすると、これは正しい「合流」という意味では無かったが、更に意味の拡大解釈がされるように成っていて、複数の個人が一緒に行動することで団体に成って1つのまとまった行動をする、という意味でも最近では使われるようになっている典型例と言うことになる。
英語では「Junction」、ドイツ語では「Kreuzung」、フランス語では「Jonction」、イタリア語では「Congiungimento」、スペイン語では「Unión」、ポルトガル語では「Junção」、中国語では「聯合」と言う。
「かごの鳥」:「籠の鳥」と言うように表記することもあるが、「籠」という漢字が画数が多い文字であることなどから、「かごの鳥」という表記がされることが多い。
本来の意味は、文字通りで、籠の中に入れられている飼育されている鳥のことである。が、そのような鳥は、自由に空を飛ぶことが出来ず、管理されているということから、その意味が転じて、身の自由を束縛されている人のことを言うようになった。具体的には人身売買された遊女のことを指していたが、そこから更に使用される範囲が広がって、警察に身を拘束されている人のことも指すようになった。
遊女の場合は、その店に囲われていること、更に商売として客を取る場合、客に姿を見せて客を引くが、それが籠の中に入れられた鳥の様に、客に見られるということもあって「籠の鳥」と言われるようになったのだが、最近の、警察に拘束されている人のことは、警察に拘束されていると、留置所に入れられることになるが、留置所のことを「籠」に見立て、その中に入れられて自由を制限されることから、籠に入れられた鳥と同様ということから言われるようになった。(「遊女」とは異なる形であるが、意味が転じる間に、それらの双方を含むことになった。)
英語では「Prostitute」、ドイツ語では「Prostituierter」、フランス語では「Prostituée」、イタリア語では「Prostituta」、スペイン語では「Prostituta」、ポルトガル語では「Prostituta」、中国語では「筐子的鳥」と言う。
「自首」:犯罪事実の発覚、若しくは犯人の発覚以前に、その罪を犯した本人が、捜査機関に対して犯罪事実を申告、その処分を委ねる行為のことである。刑法でも、自首をしてきた者に対しては、その刑罰を軽減することが出来る、と定められている。(刑法第42条1項の規定である。)
尚、「自首」の「首」は「述べる」という意味である。(つまり「自首」は「自ら(犯罪事実を)述べる」ということである。)
但し、何でもかんでも自首をしたら罪が軽減されるという訳ではなく、自首した内容に於いて、嘘があったり、犯罪事実に虚偽があった場合は、自首が成立しないと見なされたり、自首をしても刑罰の軽減が認められない場合もありうる。
英語では「Self-Surrender」、ドイツ語では「Selbstkapitulation」、フランス語では「Reddition de Moi」、イタリア語では「Stesso-Resa」、スペイン語では「Rendición del Ego」、ポルトガル語では「Ego-Renda」、中国語では「自首」と言う。
「自殺」:自分の意思で自己の命を絶つ行為のことを言う。(早い話、自分で自分を殺すことである。)尚、死に至らずに生存した場合は「自殺未遂」と言う。尚、日本では、自殺は犯罪行為にはならないが、他人の自殺に関与した場合(唆した場合を含む)は「自殺関与罪」という罪に問われることになって、6月以上7年以下の懲役、または禁固刑に処せられる。(自殺が未遂であっても「自殺関与罪」が適用される。また、合意の上での心中であって、一方が生き残った場合、生き残った人は死んだ人に対して自殺関与罪が成立するという判例がある。)
また、外国でも大半の国々では自殺/自殺未遂は罪に問われないが、一部の国では「自殺は自分を殺す殺人」という考えから、「自殺は犯罪(殺人罪)」として罪に問う国もある。(但し、この場合、被疑者(犯人)死亡となるため、この罪を犯した人を裁く/処罰することは不可能である。)
自殺は、本人の意思による行動であること、また、自殺で死亡した人に対しては責任を問うことが出来ないため、殺人事件の場合にそれを「自殺」と決めつけてしまうと、殺人事件の捜査よりも簡単に処理されてしまうことになる。「ケータイ刑事」では相棒は何かあると「自殺」と判断する傾向が強いが、事件の捜査を簡単に片付けてしまいたいという考えが根底にあるようですね...
自殺には様々な方法がある。中でも飛び降り自殺や飛び込み自殺の場合は、本人はそれで死んでしまうが、その後処理のために多大な迷惑を与えることになる。また、鉄道に飛び込んだ場合では、電車の遅延による損害が発生するということから、遺族に対してその損害賠償請求が行われるというのは当たり前になっている。また、街中でビルから飛び降り自殺をした場合、地上にいた全く関係ない第三者を直撃して、巻き込んで死亡という事故が起こる場合もある。→自殺を推奨する気は毛頭ないが、他人に迷惑を掛ける自殺(他人を巻き込む自殺)だけは絶対にしないようにしてもらいたい所である。(と言っても、自殺した場合、大なり小なりは他人に迷惑を掛けることになりますけど...)
また、「自殺」を語る際、「安楽死」が議論になることがある。現在の日本では法整備が整っていないため、「殺人罪」として立件されるのが一般的てせある。しかし、アメリカ、オランダ、スイスなどでは、末期癌患者などのように余命が殆ど無く、多大な苦痛を伴った死が迫っているような患者に対して、薬物投与によって苦痛を伴わずに死を選択することが出来る「安楽死」が法的に認められている。(「死を選ぶ権利」として語られる。)「安楽死」は他人に手を借りることになるため、自分で自分を殺すことにはならないので「自殺」とは別物となるが、本人の意思で死を選ぶということでは「自殺」と同じ過程があることになる。そのため「安楽死」と「自殺」は近いものいう考えがあるのもまた事実である。
尚、現在の日本では、安楽死を認められる場合があるが、厳しい条件が付けられる。その条件を満たしていれば、薬物投与を行った医師に対して殺人罪は適用されないが、一つでも満たしていない場合には(医師に)殺人罪が適用される。
尚、英語では「Suicide」または「Kill Oneself」と言う。(未遂の場合は「Attemoted Suicide」と言う。)また、ドイツ語では「Selbstmord」、フランス語では「Suicide」、イタリア語、スペイン語では「Suicidio」、ポルトガル語では「Suicidio」、中国語では「自殺」と言う。
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