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「CYNARA」 [映画(洋画)]

表題の作品は1932年のアメリカ映画「シナラ」である。日本での劇場公開は1933年6月であった。R・ゴーア・ブラウンの原作小説をK・ヴィダーが綴ったメロドラマである。

作品データを記しておくと、時間は78分、白黒作品である。原作はロバート・ゴーア・ブラウン、監督はキング・ヴィダー、脚本はフランセス・マリオンとリン・スターリングの2人、撮影はレイ・ジューン、音楽はアルフレッド・ニューマンである。そして出演は、ロナルド・コールマン、ケイ・フランシス、ヘンリー・スティーヴンソン、フィリス・バリー、ヴィヴァ・タターセール、フロリン・マッキニー、クラリッサ・セルウィン、ポール・ポルカシ、ジョージ・カービー、ドナルド・スチュワート、ウィルソン・ベンジ、たちである。

ロンドンで弁護士をしているジム・ワーロックは、妻・クレメンシィ一筋の真面目な男であった。そして7回目の結婚記念日を迎えることになったが、その前夜、クレメンシィは妹のゴーラを恋愛沙汰から遠ざけるために、ヴェニスに旅立ち、ジムはロンドンに一人残されることになった。で、友人のジョン・トリングに誘われて、ごく普通のイタリア料理店に食事に行った。そして、その席で臨席で食事をしていた2人のマヌカンと共に楽しいひとときを過ごし、その後で映画に行った。そして、マヌカンのドリスに心を惹かれた。また、ジムは女子水泳競技の審査員に選ばれ、それに出場していたドリスに一等賞を与えた。その時にドリスは足をくじいたこともあって、ジムはドリスに急接近して仲良くなった。ドリスも、ジムに妻が居ることを知りながら、ジムに恋心を抱いた。で、クレメンシィが帰ってくるまでということでつきあうようになって男女の関係になった。が、ジムは、妻が帰ってきたらきっぱりと別れるつもりでいた。やがて、クレメンシィが帰ってきたことから、ドムはドリスに別れを告げた。が、ドリスは既にジムなしでは生きていられないほど愛していて、妾でで良いから会うことだけを求め、次に会う日を決めた。が、ジムはそれも断った。そして約束の日、やはりジムはやってこなかった。で、ドリスはそれに絶望し、毒を飲んで自殺してしまった。この一軒は裁判沙汰に成って、ジムは法廷に証人として立つことになった。裁判結果は、ジムは罰を受けることは無かったが、世論が彼を大バッシングした。で、ジムはロンドンを去って、1人で南アフリカに行くことを決めた。妻・クレメンシィはジムと分かれることを決めたが、ジョンが彼女を説得し、ジムが激しく自責していることを思って、ジムを慰めようと、出帆間際の汽船に乗り込み、一緒に南アフリカに向かった。

派手な所が一切無く、地味であるのだが、品のある形で物語が進んで行く。じっくりと人間ドラマとして描かれていて、細かい所にまで気を使ったK・ヴィダー監督の演出も味がある。

時間的には中編の長いものということもあって、なかなか見やすい作品である。製作から80年という歳月が流れたが、クラシック・メロドラマとしてチェックしておきたい1本である。(が、LDではリリースされていたが、DVD化されていないですが...)

 

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