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「LE CRIME ET SES PLAISIRS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1964年のフランス映画「危険がいっぱい」(英語タイトルは「THE LOVE CAGE」である。)で、日本では1964年6月に劇場公開された作品である。ルネ・クレマン監督、A・ドロン主演という「太陽がいっぱい」のコンビによるコメディ調のサスペンス作品である。(「太陽がいっぱい」とは、作風が全く違っている。)

作品データを記しておくと、時間は103分、監督はルネ・クレマン、脚本はルネ・クレマン、パスカル・ジャルダン、チャールズ・ウィリアムズの3人、撮影はアンリ・ドカエ、音楽はラロ・シフリンである。そして出演は、アラン・ドロン、ジェーン・フォンダ、ローラ・オルブライト、アンドレ・オウマンスキー、オリヴィエ・デスパ、カール・ステューダー、ソレル・ブルック、ニック・デル・ネグロ、たちである。

いかさまカード師のマークは、休暇をあるホテルで過していた。そんな彼は、ある日4人のアメリカのギャングに連れ去られた。というのは、マークがボスの妻君に近づきすぎたためだった。が、マークは何とか逃げだして、救世軍施設に駆け込んだ。しかし、ギャングは直ぐにその情報も掴んだ。マークは逃げ延びるために、たまたま施設を訪れていて、食物を施すアメリカ未亡人のバーバラの運転手として雇ってもらい、未亡人の別荘に住み込みで入った。ところがこの家には、未亡人彼女の従姉妹・メリンダと、秘密の部屋に住むバーバラの愛人・ビンセントもいた。未亡人がマークを雇ったのは、実は殺人犯であるビンセントと逃げるために必要となるパスポートを手に入れるためだった。一方、メリンダはマークを深く愛したが、マークはバーバラに強い想いを寄せていて、バーバラとこの家から逃げようと考えていた。そんなことを知ったメリンダは2人の仲を裂こうとして、ニセの電報を打った。それはバーバラが裏切る内容のもので、マークはその電報を見て激怒し、バーバラを激しく責めた。バーバラはそれを逃れようとして秘密の廊下に入った。そのやりとりを盗み聞きしていたビンセントは、バーバラを殺してしまい、続いてマークを狙ってきた。運転手の格好をしてマークに迫ってくるビンセント。銃声が轟き、1人が倒れた。が、それはビンセントだった。マークを折っていたギャングが、ビンセントをマークと間違えて射殺したのだった。で、マークとメリンダは2つの死体を処分しようとするが、メリンダの策略にハマり、マークは殺人犯として手配されることになり、別荘の秘密の部屋に身を潜め、メリンダに囲われる秘密の部屋の住人になるしかなかった...

サスペンス仕立てであるが、コメディ・タッチの演出が緊張感を完全に無くしてしまっている。試みは面白いのだが、結局そこが本作の辛いところでもあって、笑うに笑えない作品になっている。ラストの展開などはなかなか面白いのだが、緊張感がないので、「あっ、そう」的になってしまうのが残念なところである。(緊張感があってストーリーが進んでいくと、結構シニカルに感じられるでしょうし...)

また、本作はサスペンスということを楽しむよりも、A・ドロンとJ・フォンダの美男美女の動く写真集というつもりで見るのが宜しいかと...

 

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