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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その260) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「変わった漁獲物」です。(「漁獲物」であるため、当然のことながら、海で捕れたものということに違いはないのですが...)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.12話」、「007」からは「消されたライセンス」です。

ケータイ刑事」:「・1st.12話」。「ほんなこつ、このバカちんが! ~方言教室殺人事件」という物語。「銭形海」の1st.シリーズは、舞台を4話もかけて、8~11話として放送したため、この物語は久しぶりに通常の物語に戻ったという印象を与えた物語となった。

英会話スクールに通う若い女性が、自分のマンションで変死体で発見された。ということでちゃんと高村さんは捜査を開始する。被害者は北海道から上京してきて間もない旭川晴海で、英会話と標準語を学べるということから英会話スクールに入ったと言うことだった。そして、遺書らしいものが発見され、毒物が入ったペットボトルが発見されたことから自殺と思われた。しかし、ちゃんは偽装をしている痕跡に気づき、他殺と判断して、英会話スクールに行って捜査を行った。

晴海の遺書は、自分が不運な人間ということが綴られていて、この先生きていく自信が無い、と記されていた。が、3日前にカラスにフンを落とされ、2日前はライターで前髪を燃やした、と記されていたが、「昨日はタコを釣ってしまった」と記されてあり、それらのことを確かめていく。

で、確かに3日間のことは事実であった。しかし、昨日のタコを釣ったというのは、講師の鮭久保真由美、生徒の明太子博と笹釜仙一と共に行き、晴海だけが蛸を釣れ、他の面々は蛸を釣れなかったということで、どうしてそれが「最悪」なのか、ちゃんは疑問に思った。

その時の様子を改めて尋ねると、誰も連れない中、晴海の釣り竿がヒットしたので、吊り上げると、ゆでタコのようなタコ(=アンドリウ鮹)が釣れて、晴海は喜んでいた。また、晴海をタコ釣りに誘ったのは鮭久保であって、晴海さんがタコ釣りが好きだと聞いたから、成城の海岸に誘ったということだった。

が、その証言によってちゃんは鮭久保の嘘を見抜いた。というのは、潮の関係で、今年の夏からアンドリウ鮹は下北沢海岸に移動して、成城の海岸ではアンドリウ鮹は捕れなくなったためだった。

また、改めて晴海のマンションに行くと、高村さんが落とし水たまりに填まって、靴が汚れたと嘆いていた。で、(落とし水たまりの)犯人を捕まえると意気込む高村さんはマンションの防犯ビデオを見る。そして手にバケツをもった人影が映っていることから、ちゃんは鮭久保の犯行を見抜いた。

鮭久保は、授業の宿題として、ある英文を訳すように宿題を出したのだった。それには「私は本当に不運な人間だ。三日前、カラスにフンを落とされた。二日前はライターで前髪を燃やした。そして、昨日は水たまりを踏んで靴を汚してしまった。最悪だ。私はこの先、生きていく自信がない。さようなら…」という英文だったが、晴海はこの中の「昨日」の部分を「そして昨日は水たまりを踏んで靴を汚してしまった」という部分を「そして昨日はタコを釣ってしまった」と訳していた。が、それは北海道の方言では正しいことだった。

鮭久保は、そこに書かれた通りのことを起こして、スポイトでカラスのフンを落とし、ライターの炎の調節を大きくしておいたが、3つ目に狂いが生じたため、晴海をタコ釣りに誘った。そして、晴海が「ラッキーカラー」という青い釣竿に、予めタコを予め繋いでおいて、晴海がヒットして釣り上げたように装ったのだった。

ということで、本来はその場所では釣れないアンドリウ鮹が釣れたというのは真犯人の仕掛けたトリックであった。

尚、「下北沢海岸」「成城の海岸」というのは、それぞれ「下北沢」「成城」という土地で、丹羽Pが成城に住んでいたが、下北沢に引っ越したということをネタにしていることである。(アンドリウ鮹は丹羽Pのことを指している。)そういう背景を理解していないと、力業によるご都合主義的な事件解決でしかないと思ってしまう物語であった。

007」:「消されたライセンス」。1989年のシリーズ第16作であって、4代目ボンドの第2作(最終作)である。ボンドがCIAの友人・フィリックスの復讐のために行動した物語と言うことで、シリーズの中でも異色の作品である。その分、Qもボンドの元にやってくるなど、レギュラー・メンバーもいつもとは違った活躍を見せている物語であって、間違いなくシリーズの異色作となっている。

CIAの友人・フィリックスの結婚式に出席するためにフロリダにやってきたボンド。結婚式当日の朝、南米の麻薬王・サンチェスが現れたと言うことで、フィリックスは逮捕に向かい、ボンドも同行した。で、ボンドの機転によってサンチェスを首尾良く逮捕し、フィリックスとボンドは結婚式に向かった。

式が終わり、パーティも終わり、次の日、ボンドはフロリダを発とうとして空港に向かったが、そこでサンチェスが逃亡したと言うことを知り、フィリックスの新居に戻ってきた。そして、そこで鮫に下半身を襲われて瀕死の重傷のフィリックスと、無残にも殺された新妻・デラを発見した。

で、ボンドは新たな任務を放棄して、フィリックスの仇を取るために、独断で調査を始めた。そして、フィリックスの協力者であった地元の漁師であるシャーキーの協力で、フィリックスが襲われた場所を掴んだ。それは麻薬密売人のクレストの所であった。

ボンドはフィリックスの復讐のために感情的になっていて、フィリックスを襲った場所に潜入し、そこでサンチェスの逃亡に力を貸したCIAのキリファーを発見した。ボンドはキリファーを追いつめ、フィリックスと同様に鮫のいる所にキリファーを落として、鮫の餌食にした。

しかし、サンチェスの一味は、ボンドに協力したシャーキーを捉えていた。海辺の施設に潜り込んだのだが、サンチェスの配下の者たちに発見されて捕まり、海で大物の魚を釣り上げたときのように、シャーキーを獲物として殺し、同時に鮫と共に吊していた。更に、クレスト配下でシャーキーを殺したクライブとオリヴァーは「こいつの名前はシャーキーというんだ」と言って、気分は鮫を釣りあげたつもりになっていた。

ボンドは更にサンチェスを追っていこうとするが、MI-6は、新しい任務に向かわずに独断で行動しているボンドを問題視して、ボンドをマークしていて、ヘミングウェイ記念館の秘密基地にボンドを連れて来た。そしてそこで、一連の行動をやり過ぎとして、任地に向かうように改めて命令した。が、ボンドはそれを拒否し、辞職することを口にして、そのまま逃亡し、サンチェスを追う道を選んだ。Mはボンドに、殺しの許可証の取り消しを告げたが、逃亡するボンドを見送るだけだった。

共通点は、その場では釣れないもの(「007」では人間であるが、邪魔者ということで獲物と考えれば「釣り上げた」と言うことが出来ますから...)を釣り上げているということそれを釣り上げた人物は殺されていること(「ケータイ刑事」では事件の被害者として、「007」ではボンドが敵として倒している。)である。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では釣り上げたのは水生動物の蛸(アンドリウ鮹)が1匹であったが、「007」では水生動物の鮫と人間という複数であったこと、及び「ケータイ刑事」ではリクリエーションとして釣りを行っていたが、「007」では組織防衛のためでリクリエーションではなく防衛のために釣りが行われたということである。

次回(遂に、この連載も丸5年と言うことに達します。)も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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