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「LA CIOCIARA」(1989) [映画(洋画)]

表題の作品は1989年のイタリア映画「ふたりの女」である。1960年の同名タイトルのリメイクであり、原題も、英語タイトルの「TWO WOMEN」、邦題「ふたりの女」というのも全く同じである。(更にS・ローレン主演という所も同じである。→29年の時を経て、S・ローレンは同じ役を演じている。)但し、本作は、元々はTVムービーであって、イタリアでは前後編に分けて放送されている。尚、日本での劇場公開は1991年1月であった。戦争下のある親子の人間ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は185分、原作はアルベルト・モラヴィア、監督はディノ・リージ、脚本はダイアナ・グールド、ベルナルディーノ・ザッポーニ、リディア・ラヴェーラ、ディノ・リージの4人、撮影はルイジ・クヴェイレル、音楽はアルマンド・トロヴァヨーリである。そして出演は、ソフィア・ローレン、シドニー・ペニー、ロバート・ロジア、カルラ・カロ、アンドレア・オキピンティ、たちである。

1943年、第二次大戦中のイタリア。夫に先立たれたチェジーラは、15歳になる娘・ロゼッタを連れ、生まれ故郷の村に疎開することを決めた。村に帰った母娘は、内気なファシストの青年・ミケーレと知り合う。彼はチェジーラに恋するようになるが、ロゼッタは彼に想いを寄せるようになった。そんな長閑な田舎にも連合軍が上陸し、戦争が終結していく兆しが見えてくる。そして母娘は再びローマに戻ることを決意した。しかし、交通手段はなく、徒歩でローマに向かう。2人は道すがら、モロッコ兵士に襲われ、2人ともレイプされてしまう。それからロゼッタは完全に心を閉ざしてしまい、心に受けた傷を癒すため、夜の街を出歩くようになる。また、そんな娘に対して何も出来ないチェジーラは心を痛めるばかりだった。母娘の絆も切れてしまいそうになる。が、そんな2人を変えたのは、ある悲報だった。それはミケーレがドイツ軍に殺されたというものだった。これを知ったロゼッタは、母の胸にすがって泣くことしか出来なかった...

1960年のオリジナル版と同じで、S・ローレンが主人公の同じ役を演じているものの、それから30年弱という時を経ているため、本作では年齢的に少し無理があるように見えてしまうというのはご愛敬ですね。(前作は25歳で演じたため、少し若く感じられたが、本作では53歳で15歳の娘の母親役というのですから...)また、尺の方もTVムービー2話分という時間があるため、結構冗長な部分があって、物語がだれてしまったのが残念なところである。(130~140分の間ぐらいに編集したら、かなり良くなると思われる。)また、元々TVムービーと言うこともあるので、スケール的にはやっぱりという所も多々ある。

ということで、「映画」ということではボロボロという作品であるが、一人の女優が同じ役を演じるというリメイクは非常に珍しい(リメイク作品に出演することはあっても、別の役を演じるというのならば珍しくないことである。)だけに、S・ローレンの演技を味わうのには宜しいかと... 尚、それ以外ではこれということのない作品である。

 

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