「CITY ON FIRE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1979年のカナダ映画「シティ・オン・ファイア」である。日本での劇場公開は1980年5月であった。'70'sに色々とヒットを記録したパニック映画であるが、'70'sの終わりに誕生した、何人かの豪華な顔ぶれが出演しているB級パニック映画である。(キャストだけではA級作品に見えます...)
作品データを記しておくと、時間は106分、監督はアルヴィン・ラーコフ、脚本はジャック・ヒルとデイヴ・ルイスの2人、撮影はルネ・ヴェルジェル、音楽はウィリアム・マッコーレイとマシュー・マッコーリーの2人である。そして出演は、バリー・ニューマン、スーザン・クラーク、ヘンリー・フォンダ、エヴァ・ガードナー、シェリー・ウィンタース、レスリー・ニールセン、ジェームズ・フランシスカス、ジョナサン・ウェルシュ、メロディ・ライアン、アール・ペニントン、メイヴァー・ムーア、たちである。
アメリカのある100万都市。石油会社に勤める男がある日突然、クビを言い渡された。彼は腹いせのために会社に復讐することを決め、石油タンクから石油を下水道に放流した。下水道は網の目のように市内に張り巡らされていることから、石油は市内各所に流れていった。そして火花が引火したことで、都市は炎に包まれ、人々はパニック状態に陥る。更に、酸素を全て吸い尽くすファイア・ストームが起こり、都市の中で安全だと思われていた新設された病院も危なくなり、その病院に勤める医師や婦長、たまたま病院に来ていた市長や元市長夫人たちはウォーター・トンネルを作って脱出を試みることにしたが...
一応、パニック映画としての状況は整えられているが、かなり強引な設定であることもあって、B級作品のテイストに充ち満ちている。また、何処かに「タワーリング・インフェルノ」を意識しているところが笑えてしまう。(コメディの要素は無いのですが...)
ただ、市内に網の目のように張り巡らされた下水道に石油が流されたことから大火災になるというところは、恐怖を感じるところである。(ただ、流れてしまえばここまでのことは起こらないのでは?とも思うのですが...)
まあ、B級作品ならではのパワーとご都合主義で強引な展開で進んでいくB級作品らしい作品であるので、B級作品がお好きな方はチェックしておいても宜しいかと...(大作志向の方はそのままお帰りになった方が精神衛生的には良いと思う作品でもあります。)
↓輸入版のビデオですが...
↓これらは同名の別作品です。
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