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「CZLOWIEK Z MARMURU」 [映画(洋画)]

表題の作品は1977年のポーランド映画「大理石の男」である。(英語タイトルは「MAN OF MARBLE」である。)日本での劇場公開は1980年9月であった。ポーランドではタブーとされていたスターリン時代の暗部を取り上げた問題作として知られている作品である。が、カンヌ映画祭で国際批評家賞を受賞するなど、高く評価されている作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は160分、監督はアンジェイ・ワイダ、脚本はアレクサンドル・シチボル・リルスキ、撮影はエドヴァルト・クウォシンスキ、音楽はアンジェイ・コジンスキーである。そして出演は、イエジー・ラジヴィオヴィッチ、ミハウ・タルコフスキ、クリスティナ・ヤンダ、タデウシュ・ウォムニッキ、クリスティナ・ザコヴァトヴィッチ、ピョートル・チェシラク、ヴィエスラフ・ヴイチク、ヤツェク・ウォムニツキ、レオナルド・ザヨンチコフスキ、ズジスワフ・コジェン、たちである。

時は1976年、ポーランド。映画大学に通う女子学生アグニェシカ、第1回ドキュメンタリー作品を製作するためにテレビ局で仕事をすることになる。そして、50年代の労働英雄の姿を描くことにして、主人公の調査のため博物館に行く。そして、その倉庫の隅で、かつて有名だった煉瓦積みエマテウシュ・ビルクートの彫像が放置されているのを発見した。ビルクートは、戦後のポーランドで最初に建設された大工業プロジェクトの建設に従事した労働者の一人であったが、現在は消息不明になっていた。アグニェシカはビルクートの真実を探っていき、彼の姿を浮き彫りにしていく。映画監督のブルスキ、元保安隊将校で現在はストリップ劇団の座長をしているミハラックという生き証人に話を聞き、別れた妻がザコパネという町にいるらしいと知ると、その町を訪ね、彼女に会い、話を聞いた。アグニェシカの作品は完成に近づいていくが、本人が発見できなければ作品としては完成しないとするテレビ局は、結局その企画を没にしてしまい、困惑するアグニェシカ。で、父に相談すると、「平凡な真実こそが何よりも大切だ」と語り、映画の完成よりも追求したそのものが真実だ、と説いた。やがて彼女は、ビルクートの息子がグダニスクの造船所で働いていることを知って、彼を訪ねることにした。そしてビルクートは既に亡くなっていることを教えられ、それ以上のことは何も得られなかった。で、諦めない彼女はビルクートの息子と共にワルシャワに向かったのだった。

2時間半を越える大作であるが、丁寧に、そして重厚に描いていることもあって、じっくりと見せてくれる。ただ、ハリウッドの娯楽大作などにある派手な所は無いが、そういう作品とは全く次元の異なる作品であって、飽きさせることの無い見事な作品である。(派手な作品がお好きな方は、そのまま回れ右をした方が良いですけど...)

 

↓ビデオです。

大理石の男 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • メディア: VHS

↓このセットに含まれています。

 

↓単独DVDは輸入版・リージョンコード「1」です。

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  • メディア: DVD


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