「DAD」 [映画(洋画)]
表題の作品は1989年のアメリカ映画「晩秋」である。日本では1990年4月に劇場公開された。スピルバーグが製作総指揮を務めた作品で、家族愛をテーマに描いた作品である。尚、同じ邦題の作品として、1981年の韓国映画(TVムービー)があるが、それとは全く関係ない。
作品データを記しておくと、時間は117分、原作はウィリアム・ワートン、製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディの3人、監督と脚本はゲイリー・デヴィッド・ゴールドバーグ、撮影はジャン・キーサー、音楽はジェームズ・ホーナーである。そして出演は、ジャック・レモン、テッド・ダンソン、オリンピア・デュカキス、キャシー・ベイカー、イーサン・ホーク、ケヴィン・スペイシー、J・T・ウォルシュ、ゼイクス・モカエ、たちである。
妻子と別れて仕事一筋に生きるジョン・トレモン。ある日、そんな彼に、母・ベットが倒れたという知らせが届いた。で、ジャックは病院に駆けつけた。母の病状は回復に向かっていくが、これを境にして父・ジェイクが急激に生気を失っていく。ということで、ジョンは、会社を辞めて、父と一緒に過ごして看護することを決意した。息子の看護によって、やがてジェイクは元気を取り戻す。そんな所に、離れて暮らしていたジョンの息子・ビリーが訪ねて来た。また、ベットも退院し、娘のアニー夫妻も加わって、幸せな日々を取り戻した。が、それからまもなく、ジェイクの病気は癌と言うことが分かり、それを知らされたジェイクはショックを受けた。ジョンは懸命に看護をし、ジェイクは人生の最期のひとときを家族の理解に包まれて過ごし、静かに息を引き取った。
癌という病気に対する家族の姿勢が丁寧に描かれているものの、医師の立場が日本と異なっているというのはお国柄なのですかね...家族の絆と家族愛を描いていのに、「仕事」という部分では家族のことを考えないという部分もしっかりと描かれていて、いずれにしてもアメリカらしい作品である。この点がせっかくの良い感じの物語を潰してしまっていて、残念なところでした。(尚、日本だったら、主人公にしても、医者にしても、問題がありすぎるとしか映らず、やはり共感を得るよりも反感しか残らないという方が素直な意見かと...)
↓ビデオです。
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